◆ “巻き戻し”先行 - 一時“123円割れ”
「ウクライナ情勢」を背景に、昨日は“ドル売り”が幅広い通貨に対して進行しました。
このため「日銀指値オペ」を背景に進行していた“円売り”は、一気に“巻き戻され”ました。
前日に“125.082円”へ駆け上がっていた達成感もあり、NYタイム中盤には“121.969円”へと急落しています。
もっとも「日米金融当局の立ち位置の違い」は、根強いものがあります。
『5月の0.50%利上げを排除せず』とハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が発言したことも、そうした思惑を後押ししました。
こうしてその後は“122.881円”まで下値を削り、昨日の取引を終えています。
◆ 大きなトレンドは変わっていないが…?
「日銀指値オペ」は本日も実施されますので、「日米金利格差」への思惑が下値を支える可能性は十分といわざるを得ないところです。
一方で「ウクライナ情勢」を巡る危機感は緩んでいるだけに、引き続き“巻き戻し”が進行しそうな印象にあります。
本日より「期替わり(スポット取引)」となりますので、“実需絡みのドル買い”は一服すると見るのが自然です。
そうなると、それを見越してきた“仕掛け的な動き”も減退すると見るのが自然であり、逆に“ポジション解消”が進行すると見るのが妥当でもあります。
「日米金利格差」への思惑がある以上、まだトレンド的には“上方向”とは考えます。
それでも本日も“攪乱的な動き”には気を付けつつも、“上値の重さ”をより意識しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:124.000(大台)
上値4:123.893(3/28~3/29の61.8%戻し)
上値3:123.526(3/28~3/29の50%戻し)
上値2:123.158(3/28~3/29の38.2%戻し)
上値1:123.000(大台)
前営業日終値:122.881
下値1:122.587(3/29安値後の50%押し)
下値2:122.441(3/29安値後の61.8%押し)
下値3:121.969(3/29安値、大台)
下値4:121.776(日足・一目均衡表転換線、3/17~3/28の50%押し、ピボット1stサポート)
下値5:121.655(+1σ)
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