一旦“上値の重さ”を意識すべき…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/03/29 12:52

◆ 円急落 - 一時“125円台”


 『指し値オペを実施』 『29~31日も指し値オペを継続実施』

「日米金融当局の立ち位置の違い」を背景にして、昨日は“円売り”が加速しました
“4時間強”で123円台を通過すると、124円台は“わずか30分”で通り抜け、一気に“15年8月12日以来(125.082円)”へと駆け上がりました。
その後は達成感に伴う利益確定売りにて“123.139円”へと大きく値を落としたものの、“下値の堅さ”は否めないところです。

◆ ただ本日は「スポット取引の月内応当日」…


“円売り”への安心感は相当なものですので、“大きく崩れる”は想定しづらいところがあるのは事実です。
一方で、本日は「スポット取引の月内応当日」に当たりますので、今後は“実需絡みのドル買い”は一服すると見るのが自然です。
そうなると、それを見越して仕掛けてきた「短期筋」の動きにも、変化が見られる可能性が…?

“3円強”まで動いた昨日の状況を考えれば、目先は“様子見”で臨む向きも少なからず存在すると見るのが自然です。
そうなると「流動性低下」が意識されてもおかしくなく、“仕掛け的な動き”がカギを握る可能性も指摘されるところです。
しかしそれらを担ってきた「短期筋」の動意が見込めないとなると…?

まだまだ“攪乱的な動き”は見られそうですが、本日に関しては“上値の重さ”をより意識すべきなのかもしれません。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:125.685(14/6/8高値)
上値4:125.271(14/8/12高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:125.082(3/28高値、大台)
上値2:124.623(3/28高値後の76.4%戻し)
上値1:124.391(+2σ、3/28高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:123.924(大台)
下値1:123.580(3/28NYタイム安値後の61.8%押し)
下値2:123.139(3/28NYタイム安値、3/25安値後の50%押し水準)
下値3:123.000(大台)
下値4:122.667(3/25安値後の61.8%押し)
下値5:122.516(3/17~3/28の38.2%押し)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想