今、気を付けたいこと・・・
ロシアとウクライナの戦争状態の先行きが不透明ななか、いよいよ日本株も4月から新年度入りとなります。
それにともなって株式市場の注目テーマも変わる可能性がありそうです。
ウクライナ情勢の次のテーマは何か?
●日本株では2023年3月期の企業業績ではないでしょうか。
世界経済のテーマとして大きなものが2つあります。
ひとつは・・・
●金融緩和から金融引き締めへの流れ
もうひとつは・・・
●インフレです。
2022年はコロナでじゃぶじゃぶに金融緩和された状態から、金融引き締めによって経済を正常化しようという流れで進んでいきます。そのため金融緩和によって買われていた株や不動産といったリスク資産が売られやすい相場となりそうです。もちろん金融引き締めによっていきなり株価がズドーンと大きく下がるわけではないのですが、少なくとも昨年までの金融緩和のなかでの相場とは変わってくるでしょう。
加えてロシアとウクライナの戦争により、石油価格、天然ガスなどの資源価格が上昇、その結果インフレにつながってきます。インフレによってモノの値段が上がってくるのです。企業にとっては原材料や商品の輸送コストなどが上がるため、うまく販売商品に価格を転化できればよいのですが、それができないとコスト増要因につながり、企業業績が悪化する可能性があります。
この、金融引き締めへの流れとインフレが企業業績にどのように影響を与えるのかが分かるのが、「2023年3月期の企業業績」です。
4月中旬から5月にかけて発表されてくる2023年3月期の業績予想で、企業がどのくらい金融引き締めやインフレの影響を受けてくるのかが分かります。そういった意味で今年の決算発表はかなり波乱含みかもしれません。今年は例年以上に企業の決算発表に注目しておきましょう。特に決算発表のまたぎは危険かもしれませんので、持っている株の決算発表日は事前に押さえておきましょうね。
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