相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2022/03/25 17:59

<6470> 大豊工業

四季報より 業種:機械。

【特色】トヨタ系中堅。滑り軸受け(メタル)、ダイカスト製品、金型が3本柱。7割弱がトヨタG向け

【復 調】自動車製造用設備は軟調も軸受けが回復。が、下期の客先急減産や資材・物流費高騰響く。前号比営業増益幅縮小。23年3月期はトヨタ向け大幅増産。電動化追い風にダイカスト製品増勢。銅など資材高の販価反映進む。営業益復調。連続増配も。

【増 強】22年度設備投資は21年度並み。インバーターケース増産に備え、ダイカスト能力増強が軸。CO2削減目標策定急ぐ。

2022年2月1日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+139.4%の17.00億円、経常利益+153.8%の20.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。

2017年11月9日の1820円をピークとする下降トレンド(A)の中で、2019年12月17日の911円の高値からコロナ相場に入り急落となって2020年3月17日に428円で底打ちとなりました。ここからゆるやかな上昇トレンド(B)を形成し、この中で11月5日の524円を安値に角度の大きい上昇トレンド(C)へ移行しました。この上昇トレンド(C)の中で、2021年3月23日の1169円、6月7日の1164円とダブル天井に近い形となって、短期の下降トレンド(D)へ転換し、12月1日に721円の安値をつけて、いったん今年の1月12日に987円の戻り高値をつけました。ここから再下落となり3月8日に603円で当面の底打ちとなって反発しています。
 

 

<7537> 丸文

四季報より 業種:卸売業。

【特色】半導体・システム機器扱うエレクトロニクス商社。1844年創業。米アローと合弁で海外展開

【増 勢】収益認識基準適用で売上850億円目減り。デバイスは商権拡大奏功、産機向け伸長。好採算のシステムも急拡大。23年3月期はデバイスの商権拡大寄与が続く。システムも旺盛な設備投資受け、電子部品組立検査装置好調。増益続き、増配も。

【拡 販】介護・医療施設用ロボット全国販売に向け東北地方の3社と販売契約締結。無線給電用実証実験テスター共同開発。

2022年1月31日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+388.8%の50.00億円、経常利益+13536.4%の45.00億円と4期ぶりの大幅な増収・増益の見通し

2016年8月26日の545円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年2月2日に1260円の高値をつけ、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換し、この中で2019年6月3日の520円、8月29日の517円と2点底をつけ、ここから2020年2月10日に657円まで上昇後、コロナ相場に入って急落となり、3月17日に406円で底打ちとなりました。ここから下値を切り上げるゆるやかな上昇トレンド(C)となり、この中で6月29日に654円まで反発後、2021年5月13日の487円の安値から角度の大きい短期上昇トレンド(D)へ移行し、11月22日に959円の年初来高値更新をつけました。ここから調整入りとなって上昇トレンド(D)を切って今年の3月8日に630円まで下げ、そこから反発となっています。
 

 

<6493> 日鍛バルブ

四季報より 業種:輸送用機器。

【特色】エンジンバルブ主体の独立系部品企業。4輪向け中心、2輪・建機・船舶向けも。米国等に子会社

【順 調】柱の小型エンジンバルブが中国市場で大幅増。国内も持ち直す。物流費高騰を吸収し営業益底打つ。増配。23年3月期は自動車生産増勢に伴い小型エンジンバルブが順調増。国内外の舶用部品も上向く。原材料費高止まりだが営業益上積む。

【先端技術】脱炭素の時流に乗り環境対応型の舶用部品の開発急ぐ。EV関連に向けた設備投資は海外優先で国内はやや抑制。

2022年1月31日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+12233.3%の22.20億円、経常利益+497.3%の22.40億円と3期ぶりの大幅な増収・増益の見通し。

2017年10月31日の472円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2019年8月30日に254円まで下げ、1月2日に279円の高値をつけたところで、コロナ相場入りとなって急落し、4月3日に175円で底打ちとなって、上昇トレンド(B)へ転換しました。この上昇トレンド(B)の中で、4月3日の175円、12月3日の197円、2021年4月26日の209円と下値を切り上げる3点底となって、4月26日の209円から角度の大きい短期の上昇トレンド(C)へ移行しました。この上昇トレンド(C)の中で、9月27日に425円の年初来高値をつけ、10月21日の405円を2番天井にして下降トレンド(D)へ転換しました。この中で12月20日に258円まで下げて今年の1月11日に313円まで反発し、信用期日が3月27日となるため再下落となって3月8日に242円まで下げて反発しているところです。

※割安で高配当であり、昨年の9月27日の高値から信用期日接近で売られていますが、期日経過で買い戻されことが期待できます。
 

 

<9069> センコーグループホールディングス

四季報より 業種:陸運業。

【特色】企業物流大手。小売り・量販店向け物流に強い。冷凍・冷蔵物流が近年急成長。国際物流も強化中

【連続最高益】柱の物流は化成品向け上向く。燃料費高騰こなす。23年3月期は前期買収子会社が通期貢献。物流は量販店向け軸に取引拡大、前期稼働拠点フル寄与。冷凍・冷蔵堅調。燃料費増こなす。最高純益。

【拠点網】22年度は5拠点稼働計画、量販店向け軸に拡大。シンガポールのフォワーディング企業を子会社化。環境コンサルと資本業務提携、蓄電池物流のノウハウ蓄積。

2022年2月9日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+17.1%の252.00億円、経常利益+15.2%の256.00億円と5期連続の増収・増益の見通し。

2016年6月28日の581円、8月19日の591円を2点底とする上昇トレンド(A)の中にあります。この中で8月19日を安値に、角度の大きい上昇トレンド(B)を形成し、この中で2019年3月12日に964円の高値をつけて、8月26日に803円まで押し目を入れ、ここから12月24日に959円の高値をつけたあと、コロナ相場となって急落となり、3月13日に707円の安値をつけました。その後、7月31日の779円を2点底にして上昇し、2021年2月10日の1113円、3月10日の1168円、7月28日の1136円と三尊天井となり、今年の1月31日に900円まで下げて反発しています。
 

 

<8151> 東陽テクニカ

四季報より 業種:卸売業。

【特色】エレクトロニクス中心に輸入計測器をソリューション提供。企業、官庁の研究開発用に強み

【快 走】全固体電池研究向け測定装置やEV向け急速充電評価装置の好調続く。情報通信も自社製品やセキュリティ対策製品が好調。海上保安庁向けなど特機も増加。営業益続伸。株売却特益剥落。連続増配。

【新会社設立】米国子会社が中国の無線通信試験装置の最大手GTS社と合弁会社設立。中国の国家自動車試験所などに納入実績のあるGTS社製品の米国販売担う。

2022年2月9日発表。2022年9月期本決算予想は、前期比で営業利益+21.7%の21.00億円、経常利益+3.1%の23.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

2016年3月23日の1203円を高値とする、中期の下降トレンド(A)の中で、2018年12月25日に726円の安値をつけ、2019年2月28日に993円まで上昇後もみあって、5月8日の857円の安値から短期の上昇トレンド(B)へ転換しました。この中で9月26日に1150円まで上昇後、10月11日の1011円を安値に12月27日に1394円の高値をつけたところで、コロナ相場入りとなって急落し、2020年3月13日に722円で底打ちとなりました。ここから5月12日に1125円まで自律反発し、7月31日に885円まで押し目を入れ、上昇トレンド(C)へ移行しています。この中で2021年9月16日に1320円の年初来高値をつけ、今年の1月27日に994円まで下げて反発してもみあい3月23日に1110円で買転換となっています。


 

配信元: みんかぶ株式コラム

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