戻り売りが奏功しそう
【注目ポイント】先行2スパン(≒1.11470ドル)を上抜け突破するか否か
【見通し①】同スパンで上値抑制なら、「1.08000ドル」付近までの下落を想定
【見通し②】同スパンを上抜け突破なら、「1.14000ドル」付近までの上昇も視野
【トレードアイデア】戻り売り方針
先月24日のロシアによるウクライナ侵攻を起点に下値を切り下げる展開となっていたユーロ/米ドルですが、今月7日に直近安値となる「1.08045ドル」を付けた後、一旦反発フローに。足もとでは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線≒1.10950ドル)を意識する動きとなっています。
上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で、僅かながら-DI>+DIとなっている(上図青色点線丸印)ことから、ユーロ/米ドル・日足チャートは、下降トレンドにおける一時的な戻り、いわゆる“デッド・キャット・バウンス”を示すチャート形状であると判断します。
喫緊の注目ポイントは・・・赤色雲の上辺である先行2スパン(上図黄色矢印、≒1.11470ドル)を上抜け突破するか否か。
筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)
[見通し①]
これからの時間にかけて、先行2スパンで上値を抑制される動きとなった場合は、「上値固め」→「下落フロー」となりそうです。当該ケースでは、「BB(ボリンジャーバンド)・-1σライン(≒1.09460ドル)割れ」や「-DI>+DIの乖離拡大」、さらには「SARの売りサインへの転換」も伴いながら、BB・-2σライン(≒1.08000ドル、上図Ⓐ赤色線)付近までの下落もあり得そうです。
[見通し②]
一方で、先行2スパンを終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値抵抗帯突破」→「もう一段の上値追い」となる可能性も。当該ケースでは、「BB・+1σライン(≒1.12500ドル)超え」や「+DI>-DIの乖離拡大」、さらには「遅行スパンの逆転フェイク(ダマし)」も伴いながら、BB・+2σライン(≒1.14000ドル、上図Ⓑ水色線)付近までの上昇も視野に入れるべきでしょう。ただし、現時点では、日足チャートのみならず、週足および月足チャートでも「下降トレンド継続」を示唆するチャート形状となっていることから、その上値余地は限定的と見るべきでしょう。
上記見通し①および②を概括すると、当面のユーロ/米ドルは上値の重い相場付きが継続する蓋然性(がいぜんせい)が高いことから、戻り売りをベースとするトレード方針が奏功しそうです。
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