ブリッジ Research Memo(1):2025年12月期に売上高100億円、営業利益15億円を目指す

配信元:フィスコ
投稿:2022/03/17 15:21
■要約

ブリッジインターナショナル<7039>は、法人営業のDXを支援する「インサイドセールス事業」と「研修事業」の2つの事業でクライアント企業への支援サービスを提供している。「インサイドセールス事業」では、インサイドセールスのアウトソーシングサービスやその導入をするための業務設計、上流の営業戦略・DX(デジタルトランスフォーメーション)を導入するコンサルティングサービス、そしてCRM(顧客情報を一元管理するシステム)の受託開発及びAI営業支援ツールを提供するシステムソリューションサービスを行っている。「研修事業」では2021年3月に(株)アイ・ラーニングの連結子会社化を契機に、これまでのインサイドセールス関連やオンライン営業研修などに加えて、IT研修や新入社員向けなどの会社として実績のあるアイ・ラーニングの研修プログラムを幅広く提供し、研修サービス分野を強化している。

1. 2021年12月期業績概要
2021年12月期業績は売上高5,593百万円(前期比53.4%増)、営業利益644百万円(同47.1%増)、経常利益649百万円(同47.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益493百万円(同68.3%増)だった。インサイドセールス事業では、コロナ禍で非対面の営業モデルとして需要の拡大は継続しており、アウトソーシングを活用してのインサイドセールスの導入、及びその活動領域の拡大も相まって需要は引き続き高い状況である。また、研修事業については企業内での集合研修や対面教育の制限があることから、その代替手段としてオンライン研修の需要が引き続き拡大している。

2. 2022年12月期業績の見通し
アウトソーシングサービスの2ケタ成長に加えて、研修事業が通年で寄与。さらに、新卒研修が主力ビジネスであったことに伴う上期偏重の業績から、DX推進研修の需要拡大による成長と業績平準化による上乗せもあり、売上高6,612百万円(前期比18.2%増)、営業利益672百万円(同4.3%増)、経常利益672百万円(同3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益450百万円(同8.7%減)を見込んでいる。EBITDAベースでは約9.0%増を計画。なお、2022年12月期は研修事業の販管費増加及び人員増加などの先行きを見据えた成長投資を計画している。また、親会社に帰属する当期純利益については、同社との連結前の2ヶ年にわたって損失が続いていた子会社アイ・ラーニング社の繰越欠損金を取り込んだことにより、2021年12月期は一時的に大幅上昇。2022年12月期以降は平準化するため、減益を見込んでいる。

3. 成長戦略
経営指標については2021年12月期実績の売上高5,593百万円、営業利益644百万円から、2025年12月期には売上高100億円、営業利益15億円を目標としている。目標達成に向けてアウトソーシング事業の安定成長のほか、高成長領域として掲げている研修、システムソリューション、コンサルティングの割合を約4割まで成長させる計画である。これにより、アウトソーシングの売上比率は2021年12月期実績の65.0%から2025年12月期に60.0%としており、研修は26.9%から30.0%、システムソリューションを6.0%から7.0%、コンサルティングを2.1%から3.0%としている。各事業の全体的な底上げによる成長のなか、特に研修事業の成長拡大を見込んでいる。

■Key Points
・2022年12月期は先行きの成長を見据え人財などの投資を積極化
・研修事業はDX推進研修の需要拡大など利益成長が加速
・成果の最大化を実現するDXを推進する「営業DXを軸とする法人営業改革」に同社Valueを再定義
・2025年12月期には売上高100億円、営業利益15億円を計画
・アウトソーシングは安定成長、研修など高成長領域の割合を約4割まで成長させる計画

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

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配信元: フィスコ

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