リバウンド相場が本格化へ

昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 518.76 ドル高の 34063.10、ナスダック総合指数は 487.93 ポイント高の 13436.55 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 26070 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は大幅高からのスタートを想定。上値を試すと思われる。
注目の米 FOMC は予想通り 0.25 ポイントの引き上げ。それでも市場は「タカ派的」と判断し、一時、株価は急速に伸び悩む場面もあった。ただ、パウエル議長の会見を受けて、買い安心感が台頭。主要株価指数は上値を試す動きとなった。
日経平均の日足チャートでは、窓を空けて上昇することになりそうだ。事実上の「3つ目の窓」が出現し、、リバウンド相場の本格化を示唆。市場では楽観論が台頭するだろう。
昨日の日経平均は上方の窓に到達したことで、やや強い達成感が台頭。それでも本日の買い先行によって、上昇相場が継続することを示唆。さらに上値を試すことになりそうだ。
市場で買い戻しの動きが強まっているのは、ウクライナ戦争で停戦協議が進展するとの見方が強まっているからだ。両国の高官から前向きな発言がなされており、近いうちに妥結すると見られている。予想以上にロシア軍が苦戦しており、こういったことが停戦につながる可能性を示唆している。市場は「戦争終結」を織り込みに行く流れとなっており、いったん買い戻しの動きを強めそうだ。
投資家はとりあえずこの流れに乗るしかない。確かに「コツン」という底打ちの音は聞こえていないが、相場が先取りして上方向に動いている。このまま「なし崩し的」に底入れを果たす可能性があり、暫定的でも「買いポジション」を維持するしかない。とりあえずは売られたグロース株の戻りが中心となりそうだが、万が一、全体が伸び悩んだことを考慮して、バリュー株に手を出す方が良いだろう。超・低 PER で放置されている銘柄もあり、こういったものに積極的に食指を伸ばしたい。
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