◆ “リスク回避姿勢”後退 - 115円後半
『米・英がロシア産原油の輸入全面禁止』との報をキッカケに「原油高騰」は続いているなど、昨日は「インフレ懸念」がさらに増大しました。
しかしながら『EUが大規模な共同債発行を検討』と報じられたことで、欧州株は反発しており、つれて米国株も上昇に転じました。
さらに「人道回廊」がウクライナの一部で実現し、『ウクライナ危機収束に向けて協調体制を敷く』と習近平・中国国家主席が表明したことから、“リスク回避→円買い”も緩んでいます。
こうしてドル円は“115.789円”へと上値を伸ばし、その後も“さらなる上値模索”を見せつつあります。
◆ そう簡単に緩むものではないが…? - リスク回避姿勢
「原油高騰」は投資家心理を冷やしかねないだけに、“リスク回避→円買い”は引き続きついて回ると見られます。
特に「ウクライナ情勢」は一朝一夕で改善する類の懸念ではないだけに、なおさらといえます。
一方で「米3月の0.25%利上げ」がほぼ確実視される中、明日には“好内容(前年比+7.9%)”が見込まれる「米CPI」の発表を控えています。
このため「日米金利格差」に目が移る可能性も、ゼロではないということになります。
“115.80-116.00円”にはかなりの規模のドル売りオーダーが待ち構えていると聞き及びますので、オーダー状況的には障害が多いといわざるを得ません。
それでも“もう一段の上値模索”に関しては、期待が募る局面と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:116.346(1/4高値、2/10高値)
上値4:116.171(2/11高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:116.000(大台、+2σ)
上値2:115.872(2/15高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:115.803(3/3高値、3/8高値)
前営業日終値:115.662
下値1:115.353(3/4~3/8の38.2%押し、20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:115.233(3/8安値、日足・一目均衡表基準線/転換線、3/4~3/8の50%押し)
下値3:115.083(3/4~3/8の61.8%押し、50日移動平均線)
下値4:115.000(大台、-1σ、ピボット2ndサポート)
下値5:114.902(週足・一目均衡表転換線)
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