悲観論再び… - 114円半ば
昨日は北米市場が休場(米:プレジデントデー/加:ファミリーデー)となる中、流動性の低下が目立ちました。
そうした中でプーチン露大統領は、ウクライナ東部の親ロシア派が実効支配する「ドネツク・ルガンスクの独立承認」と報じられました。
マーケットのセンチメントは再び悪化しており、“リスク回避→円買い”が台頭する中、本日オセアニアタイムにドル円は“114.494円”へと下値を拡大しています。
もっとも欧米諸国は直ちに制裁を表明していますので、現時点で“リスク回避一辺倒”にはなっておらず、“下値も限定的”であるのが実状といえます。
◆米欧と露の溝は、さらに深まりかねないが…?
ウクライナの「領土ならびに主権に反する行為」ということになりますので、米欧・露の溝はさらに深まりかねないというのが実状といわざるを得ません。
特に「北京オリンピック閉幕」を迎えたことで、「2014年のクリミア併合と同じになる(当時はソチ・オリンピックとパラリンピックの間に併合)」となる可能性も、意識せざるを得ないところです。
ただし「ウクライナを巡る不確実さ・不透明さ」を背景に、前記“リスク回避一辺倒”にはなっておりません。
このため“上値の重さ”は否めないものの、このまま“さらなる下値追い”となるかは微妙…?
◆“開戦→買い戻し”のアノマリーも存在する…!?
仮に開戦に至ったとしても、“買い戻し優勢”といったアノマリーも存在しています。
過度に悲観することなく、しかし「ロシアに対する制裁内容」や「それに対するロシアの報復」、あるいは「米ロ首脳会談/外相会談の行方」といったヘッドラインを睨みながら、じっくりと“方向感を見極める”というのが、目先のメインシナリオといえるかもしれませんね。
引き続き、“上を下への揺れ動き”を想定しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.296(2/18高値、2/15~2/21の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:115.124(2/21高値、20日移動平均線)
上値3:115.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値2:114.902(日足・一目均衡表基準線)
上値1:114.832(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:114.752(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:114.564(1/24~2/10の61.8%押し、-1σ、ピボット1stサポート)
下値2:114.437(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndサポート)
下値3:114.323(2/3安値、100日移動平均線)
下値4:114.202(ピボットローブレイクアウト)
下値5:114.133(2/2安値、20週移動平均線、-2σ)
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