近鉄百、今期経常を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配継続

配信元:株探
投稿:2022/02/21 17:00
 近鉄百貨店 <8244> が2月21日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。22年2月期の連結経常損益を従来予想の13億円の黒字→9億円の赤字(前期は12.9億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益も従来予想の22.7億円→0.7億円(前年同期は6.5億円)に96.7%減額し、一転して88.4%減益計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 前回発表時において、ワクチン接種の普及などにより新型コロナウイルス感染症の影響が低減し、昨年10 月以降、売上高が前年を上回る想定でしたが、本年1月以降、前回発表時において想定していなかったオミクロン株による新型コロナウイルス感染症の拡大による来店客数の急減、まん延防止等重点措置の適用による一部店舗の時短営業などの影響を受け、近鉄百貨店において、基幹店であるあべのハルカス近鉄本店を中心に、売上高が前回発表時の想定を下回る見通しとなりました。また、売上高減少により売上総利益が約18 億円減少する見通しになったことに加え、原油高に伴う燃料単価高騰による水道光熱費などのコスト増加もあり、連結及び個別の売上高、各段階利益がいずれも前回発表予想を下回る見通しとなりました。

 当社は、株主に対する利益還元を経営上の重要政策として位置づけており、将来の事業展開に備え財務体質の強化を図る一方で、業績や経済情勢などを総合的に勘案し、安定的な配当を目指していきたいと考えております。しかしながら、上記「1.業績予想の修正について」に記載のとおり、各指標において前回発表予想を下回る見込みとなったため、これまで未定としておりました当期の期末配当を誠に遺憾ながら無配に修正させていただきます。株主の皆様には深くお詫び申しあげますとともに、可能な限り早期に復配できるよう努めてまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。(注)上記の業績予想等は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。以 上
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