◆ 「ウクライナ情勢」は和み、「米利上げペース加速」は継続
「ロシア軍がウクライナ国境付近から一部撤収」との報を背景に、“リスク回避→円買い”は緩みました。
一方で米PPIは好内容(統計開始来最高の2021年11月/12月からわずかに0.1%鈍化)であり、“金利選好→ドル買い”は残存しています。
このためドル円には買い戻し圧力がかかり、NYタイム中盤には“115.872円”へと上値を伸ばす場面が見られています。
一方で、11日に記録した“2019年7月来水準(2.06%)”の手前で米10年債利回りは押さえられ、NYダウも緩やかに“伸び悩んだ”こともあり、ドル円がさらに上値を伸ばすことはありませんでした。
◆ ただスケジュール感を考えれば…?
ウクライナ情勢が和んだことは、ドル円にとっては“ポジティブ”といえます。
しかしバイデン米大統領が『侵攻の可能性は明らかに残されている』と述べているように、まだまだ予断を許さないのが実状といえます。
さらに米金融正常化への思惑は“金利選好→ドル買い”を促す要因ではありますが、前記したように米10年債利回りは上げ渋っています。
本日は米小売売上高が予定されており、明日未明(17日4:00)にはFOMC議事要旨を控えるスケジュール感でもあります。
“下値の堅さ”が意識されやすいだけに崩れることはないとは見ますが、まだ“上値の重さ”は引きずると考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:116.346(1/4高値、2/10高値、+2σ)
上値4:116.171(2/11高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:116.000(大台)
上値2:115.872(2/15高値、2/10~2/14の61.8%戻し水準、ピボット1stレジスタンス)
上値1:115.748(2/15高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:115.607(日足・一目均衡表転換線)
下値1:115.440(2/14~2/15の50%押し)
下値2:115.338(2/14~2/15の61.8%押し)
下値3:115.260(2/15安値、ピボット1stサポート)
下値4:115.052(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:114.986(20日移動平均線、2/14安値、2/2~2/10の61.8%押し水準、大台、ピボット2ndサポート)
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