◆ “ポジティブ・サプライズ” - 米雇用統計
注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が“予想を大きく上回り(予想:+15.0万人/結果:+46.7万人)”ました。
平均時給も“予想以上(予想:+5.2%/結果:+5.7%)”であり、「米金融正常化」への思惑がさらに増す格好となりました。
こうして“ドル買い”は進行し、一時“115.425円”へと上値を伸ばす場面が見られました。
もっとも前日の「ECBの変節(ラガルド総裁のタカ派発言)」にて“ユーロ買い”も継続しており、先週末はこちらが“パフォーマンスで上回り”ました。
このため“ドル買い一辺倒”といった展開にはなっておらず、米10年債利回りが一時“1.93%”に達したにもかかわらず、“115.201円”に押し戻されて取引を終えています。
◆ 「何か別の要因」が欲しいが・・・?
「完全雇用に近づいている」ことが示されたことを考えれば、「米3月利上げは0.25%→0.50%」を織り込みにかかる展開は、容易に想定されるところです。
そうなると“金利選好→ドル買い”がさらに促されると可能性も、十分に想定されるところです。
一方で前記“ユーロ買い(戻し)”も継続していますので、“ドル買い一辺倒”は想定しづらいと見るのが自然です。
そうなると金利面では“ドル買い”が先行しやすいが、同時に“上値が重い”を露呈してもおかしくありません。
そうなると「何か別の要因」が欲しいところです。
◆ それでも“リスク回避”は台頭しづらいだけに・・・!?
ただし金利上昇局面においても、先週末は「米株安が限定的」となりました。
また「北京オリンピック開催中」という情勢を踏まえれば、「ウクライナ情勢も悪化しづらい」と見るのが妥当です。
そうなると「何か別の要因」が見当たらず、“明確な方向性”は定まりづらいということになります。
イベント通過による安堵感もあり、目先は“金利選好→ドル買い”が進行しやすいとは考えます。
それでも“過度な上値期待”は、もうしばらく避けておいた方がいいのかもしれませんね。
もっとも“崩れる”といって展開は、全くといっていいほど想定しておりませんが・・・。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.848(1/10高値)
上値4:115.783(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:115.682(1/28高値、+2σ)
上値2:115.590(1/31高値)
上値1:115.425(2/4高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:115.201(+1σ)
下値1:115.000(大台)
下値2:114.908(日足・一目均衡表基準線、2/2~2/4の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値3:114.776(2/4安値、2/2~2/4の50%押し、日足・一目均衡表転換線、週足・一目均衡表転換線)
下値4:114.627(2/2~2/4の61.8%押し、20日移動平均線)
下値5:114.405(50日移動平均線、ピボット2ndサポート)
最新人気記事
-
本日の【株主優待】情報 (12日 発表分) 2019/03/12
-
来週の株式相場に向けて=年末・年始意識しレジャー・ゲーム関連株が優... 12/20 17:30
-
東京株式(大引け)=111円安と6日続落、方向感に欠け値を消す展開に 12/20 16:06
-
「2024年のIPO」が12位、きょうキオクシア上場<注目テーマ> 12/18 12:20
-
「ドローン」が25位にランクイン、テラドローン上場などで改めて関心... 12/20 12:21
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 15:30
-
-
-