いよいよ「大一番」…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/01/26 11:34

◆ 「方向感定まらず」… - 膠着


緊迫するウクライナ情勢を背景に、昨日も“リスク回避姿勢”は残存しました。
一方でFOMCを控えたスケジュール感から、“様子見ムード”も台頭しています。
このため「方向感定まらず」になりやすく、“114円ライン”付近での膠着を強いられています。

◆ 想定ほど"タカ派寄り"にはならない…?


こうした中で本日は、その「FOMC《28:00、日本時間27日4:00》」が予定されています。

「3月利上げ」はすでに織り込まれていますので、問題となるのは「利上げ幅(0.25%→0.50%?)」「利上げ回数(年5-7回?)」、そして「バランスシート縮小の前倒し(4-6月?)」に関する示唆の有無と見られます。

ブラックアウト期間前には確かに“タカ派寄り”となっていたのは事実ですが、その後の「爆発的なコロナ感染拡大」「ウクライナ情勢緊迫化」、それに伴う「米株式急落」は想定外だったと見るのが自然です。
このため“ハト派寄り”になるかは別にして、マーケットが期待(想定)するほど“タカ派寄りではない”と見るのが自然ということになります。

◆ つまり「期待は募る」局面…!?


もちろん「結果次第」であり、後者に関しては「ウクライナ情勢」も絡んできます。
このため一筋縄でいかないかもしれませんが、それでも現在のマーケットをけん引しているのは“米株安→リスク回避”です。
これが巻き戻されるとあっては、ドル円には“ポジティブ”と見るのが妥当…?

発表までは「様子見」、発表後は「結果次第」というところはありますが、期待の募る局面と考えたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


※本日はFOMCが予定されていますので、いつもより値幅を拡大しています。

115.055(1/18高値、大台)
114.908(1/4~1/24の50%戻し、日足・一目均衡表基準線)
114.786(1/19高値、20日移動平均線)
114.543(1/20高値、1/4~1/24の38.2%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:114.450(1/18~1/21の61.8%戻し、週足・一目均衡表転換線)
上値4:114.376(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:114.263(1/18~1/24の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、50日移動平均線)
上値2:114.152(1/25高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.023(日足・一目均衡表先行スパン上限、-1σ、大台)
前営業日終値:113.851(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値1:113.665(1/25安値、ピボット1stサポート)
下値2:113.470(1/24安値、ピボット2ndサポート)
下値3:113.328(12/20安値、100日/20週移動平均線、-2σ)
下値4:113.139(12/17安値、ピボットローブレイクアウト)
下値5:113.000(大台)
112.811(12/6安値)
112.528(11/30安値、12/3安値、週足・一目均衡表基準線)
112.342(月足・一目均衡表転換線)
112.000(大台)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想