◆ さらに“ドル売り戻し”+“円買い”… - 114円割れ
「株安の連鎖(NYダウは△313ドルの続落)」が継続する中、昨日は「米10年債利回り低下(1.86%→最終的には1.80%)」が並行しました。
このためセンチメント面からは“円買い”が促される中、金利面では“ドル売り”が優勢となりました。
こうしてドル円は下値を拡大する格好となり、NYタイム中盤には“113.963円”へと売り込まれました。
その後は緩やかに“下げ渋り”に転じて昨日の取引を終えたものの、東京タイムに入って再び“下値窺い”の商状を見せています。
◆ “リスク回避→円買い”は継続しやすい環境だが…?
「米3月利上げ(0.25%)」は既定路線と見られ、「年3-4回利上げ」「年後半にはバランスシート縮小」もコンセンサスになりつつあります。
そうなると昨日は低下した米10年債利回りですが、このまま低下し続けると見るのは些か疑問といわざるを得ないところです。
一方で「3月利上げは0.25%→0.50%」等の過度な思惑が後退しない限り、米株下落は継続する可能性が指摘されています。
そうなると“リスク回避→円買い”も継続しやすいということになりますので、これがドル円に重く圧し掛かる展開が懸念されるところです。
◆ それでも“反転”する可能性が…!?
ただしイエレン財務長官は昨日、『コロナ禍が抑制されれば…』との前置きこそあるものの、『米インフレは年内に2%付近へ緩和』との見解を示しています。
そうなると先走り気味に織り込んできた前記金利先高観が巻き戻される可能性が増し、それに伴って米株式への懸念も和らぐ可能性が指摘されるところです。
後はその「金利/センチメントのいずれの勢いが勝るか?」が注目されることになりますが、直近の動意を踏まえれば“後者(センチメント)”の可能性が高いと考えるのが自然…?
本日は主だった米経済指標が予定されていませんので、“リスク回避→円買い”が先行・継続する可能性が高そうに思いますが、週末でもあります。
安易な“安値叩き”は控えつつ、突っ込むところがあれば“買い拾い”にて対処したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.786(1/19高値、日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.638(1/18~1/20の61.8%戻し)
上値3:114.543(1/20高値、日足・一目均衡表転換線、1/18~1/20の50%戻し)
上値2:114.447(週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.334(50日移動平均線、1/18~1/20の38.2%戻し、-1σ)
前営業日終値:114.130
下値1:113.963(1/20安値、大台)
下値2:113.863(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値3:113.632(ピボット2ndサポート、-2σ)
下値4:113.484(1/14安値)
下値5:113.328(12/20安値、日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボットローブレイクアウト)
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