レカム Research Memo(3):積極的なM&Aにより戦略的パートナーシップの確立とともに事業領域の拡大を推進

配信元:フィスコ
投稿:2022/01/20 15:13
■事業概要

レカム<3323>は、2021年9月期においてエネルギーソリューション事業など事業構造の見直しと組織やグループ会社の再編を進めており、中期経営計画策定を契機に事業セグメントの区分を見直した。具体的には「海外ソリューション事業」「国内ソリューション事業」、「BPR事業」の3セグメントで構成されており、連結各社を基礎とした区分となっている。海外ソリューション事業は中国及びインド、ASEAN地域の子会社から成り、国内ソリューション事業は販売チャネルとして直営店、FC加盟店、代理店により構成されている。BPR事業は業務改善や経費削減提案により、RPA※1やAI-OCR※2の導入やBPO等を提供する。

※1 Robotic Process Automationの略。コンピューター上で行われる業務プロセスや作業を自動化する技術
※2 AI(人工知能)技術を活用したOCR(光学文字認識)。


(1) 海外ソリューション事業
中国、インド及びASEAN地域において、海外に進出している日系企業のうち、製造業を中心にLED照明や「ReSPR」、業務用エアコン等の環境関連商材、情報通信機器を販売しているほか、海外現地企業においてもM&Aによる企業獲得と「ReSPR」などのグローバル商品の販売を強化する計画である。2021年6月にシンガポールローカル企業Greentech International(GI)を持分法適用関連会社化したほか、2021年10月にマレーシアローカル企業Sin Lian Wah Lighting(SLW)を完全子会社化するなど、積極的にM&Aを進めており、アライアンス展開も合わせ、戦略的パートナーシップの事業拡大を推進している。

(2) 国内ソリューション事業
直営店、FC加盟店※1、代理店のチャネルへ「ReSPR」、LED照明(安心保証がついた自社ブランド商品「RENTIA」で高品質かつ長寿命のLED照明のほか、10メーカー、約4万点の商品アイテム)や省エネ性能が高く、大幅なコストダウン効果が期待できる業務用エアコン等の環境関連商材、ビジネスホン、デジタル複合機、UTM※2などのセキュリティ機器、その他OA機器の販売を行っている。

※1 同社は無店舗型フランチャイズシステムの形態を採っている。これは、販売店舗による店頭販売でなく営業員組織による訪問販売を主体とするフランチャイズシステムであり、同社の事業展開の根幹となっている。
※2 Unified Threat Management(統合脅威管理)の略称。


(3) BPR事業
グループ企業からの管理業務の受託及びグループ外の顧客からのアウトソーシング、業務改革の提案コンサルティング事業を行っている。RPAやAI-OCRの自動化を活用し業務効率化を推進している。主として、国内企業からの業務受託を受け、業務(バックオフィス業務から名刺入力業務、データエントリー業務など)の内容に応じて中国のレカムビジネスソリューションズ(大連)株式有限公司、レカムビジネスソリューションズ(長春)有限公司、レカム騰遠ビジネスソリューションズ(大連)有限公司、ミャンマーレカム(株)の4業務センターに振り分ける体制となっており、海外BPOセンターによる人件費メリットを発揮し、企業のコスト削減に貢献するほか、顧客企業のDX推進に寄与するコンサルテーション営業を強化する。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


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配信元: フィスコ

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