◆ “タカ派寄り”だが、“タカ派寄り”でない - パウエル発言
注目の「パウエルFRB議長発言(乗員・指名公聴会)」は、基本的に“タカ派寄り”でした。
しかし想定の範囲内に留まったことから、マーケットは“想定ほどタカ派寄りではない”と受け止めました。
こうして米10年債利回りは“低下(一時1.73%)”、米株式は“反発(NYダウは183ドル高)”する中、“ドル売り”そして“円売り”が進行しています。
ただしパフォーマンス的には“円売り”が上回っており、ドル円は“緩やかに反発(一時115.676円)”しています。
◆ 引き続き“金利面”“リスクセンチメント面”の両睨み…
もっとも「過度な米金利先高観」は後退しつつあるものの、反転したわけではありません。
このため米10年債利回りの“急低下(1.70%割れ等)”は想定しづらく、「オミクロン株の感染急拡大」を考えれば米株式の“さらなる急騰”も期待薄といわざるを得ません。
そうなると“金利面”では下値が支えられやすいものの、“リスクセンチメント面”では上値が押さえられる可能性が高い…?
◆ スケジュール感的にも“上値模索”と見るのは…?
本日も「米CPI」「米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉」が予定されていますので、結果を見るまでは“動きづらい(様子見)”になると見るのが自然です。
場合によっては“(昨日の)ポジション調整”が入ってもおかしくない状況下、このまま“上値模索”に転じたと考えるのは…?
オーダー状況を見ても、昨日同様、“115.00円”にはまとまった規模の「ドル買いオーダー」が、一方で“115.40-60円”には「ドル売りオーダー」が設定されていると聞き及びます。
“下値は堅い”、押すところがあれば“積極的な買い拾い”との見方は変わっていませんが、現時点では“高いところをついていく”はやはり手控えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.914(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:115.848(1/10高値、1/4~1/10の61.8%戻し)
上値3:115.676(1/11高値、1/4~1/10の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値2:115.601(ピボット1stレジスタンス、+1σ)
上値1:115.521(1/11高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:115.287
下値1:115.124(1/11安値)
下値2:115.043(1/10安値、ピボット1stサポート、大台)
下値3:114.947(1/3安値、20日移動平均線、11/30~1/4の38.2%押し)
下値4:114.810(ピボット2ndサポート)
下値5:114.670(12/29安値、日足・一目均衡表基準線、12/17~1/4の50%押し)
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