すでに「オミクロン相場のスタート地点」には回帰…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/01/04 11:09

◆ 堅調推移 - 115円前半


新年最初の取引となった昨日は、“リスク選好姿勢”が目立ちました。

「オミクロン株の感染拡大」は依然として続いているものの、「重症化リスクは低い」との見方が大勢を占めているからです。
これが「世界的な景気回復期待」へとつながり、NYダウ・S&P500は“さらに史上最高値更新”、米10年債利回りは“昨年11月24日以来の1.63%”へと急上昇を見せる中、ドル円は“115.362円”へと上値を伸ばしています。

◆ “昨年高値”は大きな抵抗ではあるが…?


このドル円の水準は、“急落前の昨年11/26東京タイム”とほぼ合致しています。
つまり「オミクロン相場のスタート地点」と考えることが可能であり、当該水準まで値を戻した状況は、「トレンド転換」を期待させるには十分といえます。

もちろん“昨年高値(11/24:115.517円)”がまだ控えていますので、“上値の重さ”が露呈する可能性はゼロではありません。
それでも超え切るようなことがあれば、ストップロスを巻き込みながら勢いづいても何ら不思議ではない…?
少なくともそうした期待は大きいだけに、“仕掛け的な動き”も入りやすい…?

“買われ過ぎ”から派生する“ポジション調整”には注意が必要と見ますが、期待感をもって臨みたいところです。
“金利/リスク”の双方からも、“上値模索”を促しやすい状況となっているだけに…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:116.860(17/1/11高値)
上値4:116.000(大台)
上値3:115.905(ピボットハイブレイクアウト)
上値2:115.613(17/1/19高値、+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:115.517(11/24-25高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:115.347(11/9~11/24-11/30の100%返し水準)
下値1:115.076(ピボット1stサポート、大台)
下値2:114.918(+1σ、1/3安値)
下値3:114.764(日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値4:114.670(12/29安値、ピボットローブレイクアウト、)
下値5:114.513(12/17~1/3の38.2%押し)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想