◆ “115円”回復も、“上値の重さ”は相変わらず…
欧米での「爆発的な新型コロナ感染拡大」は、少なからず“リスクセンチメント悪化”をもたらしました。
このため昨日の米10年債利回りは、“1.55%”へと駆け上がりました。
この影響もあって“金利選好→ドル買い”が目立ち、ドル円は“115円台”を回復する動きを見せました。
一方で年末/月末要因に伴う“ドル売り”がその後は目立ち、ロンドン・フィキシングにかけては“114.670円”へ押し戻されています。
もっともS&P500は“2営業日ぶり”、NYダウは“11/8以来”の史上最高値更新を見せるなど“リスク回避”に傾斜するには至っておらず、どちらかといえば“リスク選好”気味ともいえる状況です。こうして“金利/リスク”の双方からの後押しもあって、再び“115円ライン”へと値を戻して、昨日の取引を終えています。
◆ しかし“リスク回避”には傾斜せず、逆に“リスク選好”気味…?
いわゆるオミクロン相場が始まったのは、“113円前半”へと急落した“11/26の東京タイム”です。
そしてその際のレートが“115.30円水準”でしたので、「当該ラインを突破できるか?できないか?」が、今後の方向性を探る上で重要視されると見られます。
英連邦圏勢の回帰に伴い、欧米勢は昨日より“2022年取引を実質スタート”させた格好になります。
一方で国内勢は“年内取引を終了”させた可能性が高く、指値オーダーが並んでいるに過ぎないと見られます。
つまりこうしたマーケット環境は“仕掛け的な動き”にはうってつけになりやすく、いつ持ち込まれてもおかしくないことになります。
「上下どちらに抜けるか…?」が最大のポイントである中、後は「持ち込まれるか?否か?」ということになりますが、これは状況を見極めるしかありません。
大きな期待を持ちながら、引き続き“仕掛け的な動き”の有無に警戒をしたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.613(17/1/19高値)
上値4:115.517(11/24-25高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:115.355(11/26高値)
上値2:115.265(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:115.159(+2σ、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:114.980(大台)
下値1:114.754(ピボット1stサポート)
下値2:114.670(12/29安値)
下値3:114.548(+1σ、ピボット2ndサポート)
下値4:114.385(ピボットローブレイクアウト、)
下値5:114.271(12/27安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、12/17~12/29の38.2%押し)
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