◆ “リスク+金利”の双方から… - 114円半ば
『デルタ株に比べた入院リスクは50~70%低い(英保健当局)』『オミクロン株の入院リスクは2%台(南ア・国立伝染病研究所)』との報から、「重症化リスクの低さ」を楽観視するフローは維持されています。
さらに『ファイザーに続き、メルクのコロナ経口治療薬も承認(米食品医薬品局)』が追い打ちとなり、“リスク選好→円売り”は継続しています。
一方で昨日発表された米PCEデフレータは、“1982年9月(前年比+5.7%)”“1989年2月以来(コア同+4.7%)”を記録しました。
「インフレ高止まり」が意識される中、“金利選好→ドル買い”も継続しています。
こうして上値を伸ばしたドル円は、“前日高値(114.366円)”を上回る“114.463円”へと上値を伸ばしています。
もっともクリスマスを睨んだ“手控え(様子見)”は佳境を迎えており、流動性低下は顕著です。
このためドル円の反応は鈍く、緩やかな上昇に留まっているのが実状といえます。
◆ 基本は“動意薄”だが…?
こうした中、本日は“米国休場(クリスマスの振替)”となり、その他も“短縮取引”が数多く存在します。
このため流動性低下はさらに進行すると見られるだけに、“動意薄”が基本路線といわざるを得ないのが実状といえます。
ただし昨日も記したように、流動性低下時の特徴は“全く動かない”or“些細な要因で動意づく”のいずれかというのが常です。
特に現在推移する“114円台”は、先月26日の急落時に“素通り”した水準になります。
つまり主だったテクニカルラインが存在しない、“空白地帯”ともいえます。
そうなると“全く動かない”と決めつけるのは…?
基本は“膠着(揺れ動き)”との見方は変わらないものの、昨日以上に“さらなる反発(上方向)”への期待を持って、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:114.812(11/24~11/30の76.4%戻し)
上値3:114.721(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.562(ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.463(12/23高値、+2σ)
前営業日終値:114.404
下値1:114.222(12/23安値後の61.8%押し)
下値2:114.146(ピボット1stサポート)
下値3:114.046(12/23安値、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、+1σ、大台)
下値4:113.948(12/22安値、12/17~12/23の38.2%押し)
下値5:113.801(12/17~12/23の50%押し、日足・一目均衡表先行スパン上限/転換線、50日移動平均線、ピボット2ndサポート)
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