◆ “巻き戻し”先行… - 114円回復
「株安の連鎖」がストップしたことで、昨日は“リスク回避の巻き戻し”が優勢となりました。
これが株高・原油高、さらには債券安(利回り上昇)へとつながり、そして為替では“円売り”が幅広い通貨に対して進行しました。
こうしてドル円は“114円回復”を見せ、そしてNYタイムには“114.219円”へと上値を伸ばしました。
もっとも「新型コロナの変異株(オミクロン株)」に関しては、懸念が根強いのが実状です。
この影響もあって“FOMC後の高値(15日:114.268円)”にはわずかながらも届いておらず、その後は“上値の重さ”を際立たせながら、昨日の取引を終えています。
◆ 基本は“膠着”だが…?
「クリスマスウィーク」もすでに3日目に突入し、明後日には週末(本番)を迎えるスケジュール感になります。
このため新規のポジション形成はさらに手控えられやすく、流動性低下も一段と進行する可能性が否めないところです。
そうなると“一方向への動意”はさらに限定されると見るのが自然…?
オーダー状況を見ると、“114.25-30円”にまとまった規模のドル売りオーダーが展開し、“113.60-50円”にはドル買いオーダーが積み上がっていると聞き及びます。
このため“当該レンジ内の揺れ動き(膠着)”と見るのが自然ということになりますが、それでも流動性低下は諸刃の剣です。
そして“些細な要因で揺れ動く”ようなことがあれば、勢いが増す展開も否めないところです。
基本は“膠着(揺れ動き)”との見方は変わりませんが、昨日に続き“さらに反発(上方向)”を期待したいところです。
“些細な要因で揺れ動く”について、細心の注意を払いながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.000(大台、+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:114.812(11/24~11/30の76.4%戻し)
上値3:114.622(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.375(11/24~11/30の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス、+1σ)
上値1:114.268(12/15-16高値、12/21高値)
前営業日終値:114.095
下値1:114.000(大台、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:113.847(日足・一目均衡表先行スパン上限、50日移動平均線)
下値3:113.704(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値4:113.553(12/21安値、20日移動平均線)
下値5:113.328(12/20安値、ピボット2ndサポート)
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