◆ 概ね“想定通り”だったが・・・ - 上放れて114円回復
注目のFOMCは、「テーパリングのペースアップ(150億ドル→300億ドル)」「2022年利上げ見通しは3回」が示されました。
「早期金融引き締め」を警戒した米10年債利回りは“上昇(→1.48%)”し、一方で概ね想定通りということを好感した米株式も“反発(NYダウは380ドル高)”に転じました。
こうして金利面では“ドル買い(円売り)”が、リスク面では“円売り”が促され、ドル円は“114円回復(高値は114.268円)”を示現しています。
◆ こうなると「日米金利格差」に目が向きやすい…?
「知ったら終い(しまい)」を地で往く動きといえますが、こうなると「テーパリングに最も遅いのは日銀(円)」という点に再び脚光が当たってもおかしくありません。
特に日銀金融政策決定会合を翌日に控えるスケジュール感ですので、「日米金利格差への感応度」は増していると見るのが妥当です。
さらに「新型コロナの変異株(オミクロン株)」も落ち着きを見せつつありますので、“リスク回避→円買い”は期待薄といわざるを得ないところでもあります。
◆主だった抵抗ラインも見当たらない… - 114円台
テクニカル的に見ると“7日以降のレンジ(113.220-950円)”を上に抜けた格好であり、“50日/20日移動平均線(本日は113.826-842円)”をも明確に突破しています。
ビッグイベントをこなしたマーケットは「次なるテーマ探し」に移行すると見られ、「それが何になるか?」に関しては現時点では不明ですが、目先は“もう一段の上値追い”となってもおかしくないと見たいところです。
主だったラインが“11/24~11/30の61.8%戻し(114.375円)”くらいしか、“114円台”は見当たりませんので…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:114.812(11/24~11/30の76.4%戻し)
上値3:114.624(+1σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.375(11/24~11/30の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.268(12/15高値)
前営業日終値:114.052(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、大台)
下値1:113.868(12/10~12/15の38.2%押し、50日/20日移動平均線)
下値2:113.744(12/10~12/15の50%押し)
下値3:113.629(12/15安値、11/30~12/15の38.2%押し、12/10~12/15の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値4:113.540(日足・一目均衡表転換線)
下値5:113.428(12/14安値、11/30~12/15の50%押し)
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