相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/12/10 17:55

<7593> VTホールディングス

四季報より 業種:小売業。

【特色】日産、ホンダの自動車ディーラー。レンタカー、住宅も。点検整備高収益。海外販社のM&A強化

【増 額】新車販売は前期の台数激減から回復。経済活動再開の欧州は来店増で復調。売価上昇で好採算の中古車伸長。納車長期化は下期改善。住宅販売は分譲好調。前号より営業増益幅拡大。株売却益。特配。

【攻 勢】レンタカーは北海道で2輪の取扱店舗も展開。4輪は年10店舗近いペースで出店する計画維持。新車販売は国内外問わず引き続きM&Aを積極的に活用方針。

2021年11月15日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+11.5%の86.00億円、経常利益+105.7%の161.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。

2015年8月10日の870円をピークとする下降トレンド(A)の中で、2017年9月29日の669円を高値に2018年12月25日に377円まで下落しました。ここからいったん反発に転じましたが、2019年11月6日に501円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ急落局面でつれ安し、3月19日に250円まで下げて底打ちとなりました。

この底打ちから上昇トレンド(B)へ転換し、順調な上昇となっていましたが、2021年9月14日に595円の年初来高値更新となって調整入りとなっています。3月19日の250円から9月14日の595円までの上昇幅の1/2押し(423円)を少し下回る11月30日に412円まで下げて反発しているところです。
 

 

<8022> ミズノ

四季報より 業種:その他製品。

【特色】スポーツ用品専業大手。オーナー系。シューズ成長。競泳、ゴルフ、野球も強い。海外事業拡大中

【独自増額】マスク特需一服。国内はコロナで回復鈍い。ただ好採算ゴルフ用品が欧米で想定超、ランニングシューズも欧州好調。通期の採算改善見込まない会社修正計画保守的。営業外の助成金ない。最高純益。

【生産対応】コロナ禍でベトナム工場操業停止、ランニングシューズなど需要高い製品に生産絞り込み検討。22年竣工の開発拠点活用し、企業用制服など試作速度速める。

2021年11月10日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+83.9%の70.00億円、経常利益+16.1%の70.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。

2018年6月14日の4215円を高値とする下降トレンド(A)の中で、12月25日に2074円まで急落し反発して、2500円水準でもみあって、2019年9月26日に2955円まで上昇し、もみあって11月11日の3055円を戻り高値に、その後、コロナ相場に巻き込まれ急落局面でつれ安し、2020年3月19日の1487円で底打ちとなりました。

この底打ちからの上昇トレンド(B)の中で、6月23日に2304円まで上昇して10月30日に1725円まで押し目を入れ、ここから上昇角度の大きい短期上昇トレンド(C)へ移行しました。この中で8月10日の2839円、9月17日の2832円、11月1日の2736円と三点天井をつけて急落し、12月1日に2112円の安値をつけて反発しかかっています。
 

 

<2301> 学情

四季報より 業種:サービス業。

【特色】就職情報専業。東名阪などで合同企業説明会『就職博』を開催。転職用サイトも。朝日新聞と提携

【上向く】『就職博』や若手向け転職サイト『Re就活』軟調。ただ、新卒向け『あさがくナビ』や動画関連は下期にかけ顧客開拓加速。宣伝効率化効き利益復調。22年10月期は新卒・中途ともコロナ影響薄れ回復続く。

【新 設】情報サイト『20代の働き方研究所』新設、社会人インターンのマッチング機能も追加へ。東京本社を移転・面積拡張、Webセミナーの収録・配信機能等強化。

2021年9月13日発表。2021年10月期本決算予想は、前期比で営業利益+32.2%の15.70億円、経常利益+21.7%の16.70億円の増収・増益の見通し。

2019年8月26日の1092円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、1月20日の2475円、2月6日の2442円とダブル天井をつけたものの、コロナ相場の急落局面でつれ安し、4月6日に1013円まで直線的な下落となりました。ここからいったん6月10日に1461円まで自律反発するも再下落となって7月31日の880円で底打ちし、10月30日の965円を2点底にして上昇トレンド(B)を形成しました。

この上昇トレンド(B)の中で、201年3月22日に1667円まで上昇し、ここを戻り高値に短期の下降トレンド(C)となりました。この下降トレンド(C)の中で、8月20日に1095円まで下げて反発し、9月14日の1342円、11月18日の1335円と2点天井をつけ12月1日に1050円まで下げて戻りかけています。
 

 

<6938> 双信電機

四季報より 業種:電気機器。

【特色】ノイズ除去フィルター主力の電子部品中堅。産業機器用が主体。情報通信関連も。釜屋電機系

【上振れ】ノイズフィルターは工作機械や半導体製造装置メーカーの旺盛な設備投資を受け拡大。厚膜印刷基板はヒューズ、車載向け増加。積層誘電体フィルターもWi‐Fi6や5G向け順調。増産体制構築の費用吸収。前号比で営業益大幅増額。増配。

【増産体制】受注拡大を見据え、生産性向上による増産体制構築を図る。リチウムイオン電池ヒューズ用に厚膜印刷基板拡販。

2021年10月29日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+1279.3%の12.00億円、経常利益+2690.7%の12.00億円と2期連続の大幅な増収・増益の見通し。

2017年10月26日の1267円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2018年12月25日の269円でいったん底打ちとなりました。ここからの反発で下降トレンド(A)を上にぬけて2019年3月12日に702円まで上昇し、6月3日に408円まで押し目を入れて、6月10日に602円の2点天井をつけました。

ここから再度、押し目を入れ8月28日の416円、10月4日の403円と2点底をつけて、12月5日に542円の高値をつけたあと、コロナ相場に巻き込まれて急落局面につれ安し、2020年3月13日に236円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)へ転換し、2021年9月13日に935円の年初来高値をつけて調整入りとなっています。ここからの下げて236円を安値とし、935円を高値とする上昇幅の1/2押しの585円に近づく、11月29日に619円まで下げてもみあいとなっています。
 

 

<4392> FIG

四季報より 業種:情報・通信業。

【特色】移動体通信システム主力のモバイルクリエイトが子会社・石井工作研究所と共同持株会社設立

【復 活】装置事業は自動車関連需要戻り黒字復帰。情報通信は月額定額化進展、IP無線も地公体向け堅調。22年12月期は新ビジネスの不動産賃貸始動。コロナで打撃のバス業界からの需要回復あり連続増益。

【IC乗車券】沖縄本島の乗車券用ICカードはタクシーや商業店舗でも利用可能に。半導体、医療機器向けにアーム付き移動型作業ロボットをオムロンと共同開発。

2021年11月11日発表。2021年12月期本決算予想は、前期比で営業利益+276.1%の5.00億円、経常利益+282.8%の4.68億円の増収・増益の見通し。

2018年11月11日の495円を高値にして2019年1月4日に289円まで大幅下落。ここから3月4日に380円まで反発したあと、短期の下降トレンド(A)となりました。その後、6月3日の293円、8月30日の288円と2点底をつけて反発し11月5日に344円の戻り高値をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ急落局面でつれ安し、2020年3月13日に163円で底打ちとなり、上昇相場(B)へ移行しました。

この上昇トレンド(B)の中で6月3日に323円まで上昇して8月28日に229円まで押し目を入れ、2021年4月14日に312円まで上昇して再び8月23日に263円まで押し目を入れたあと、11月25日に393円と年初来高値更新となりました。ここから調整入りとなっていますが、大きな押し目はリバウンド狙いとなります。

配信元: みんかぶ株式コラム

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