◆ “巻き戻し”が先行するも、“押し戻される”… - 結局、113円半ば
「オミクロン株の感染拡大」は続いているものの、「重症化度合いは高くない」との見方はさらに増しています。
このため「世界経済への悲観論」はさらに後退し、“リスク選好(少なくともリスク回避の巻き戻し)”が進行しています。
こうして米株上昇・債券低下(利回りは上昇)という中、ドル円は“113.775円”まで上値を伸ばしています。
もっとも“113.90-114.00円”に待ち構えるドル売りオーダーを、脅かすには至りませんでした。
また「ウクライナ懸念(米ロ首脳会談)」も緩和することはなく、次第に“リスク回避→円買い”にも上値を押さえられていきました。
こうしてその後は“113.550円”へと押し戻され、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ “崩れる”とは思わないが…?
「重症化度合いは高くない」との報道が相次いでいることを考えると、今後も“リスク選好(少なくともリスク回避の巻き戻し)”がドル円を支え続ける可能性は十分といえます。
昨日記した“12/3高値(113.607円)”も突破したことで、“テクニカル的な後押し”も期待されるところです。
もっともマーケットの目は、すでに「FOMC(14-15日)」に向いている印象があります。
このため“一方向への動意”は手控えられやすく、そういう意味では“方向感定まらず”になりやすいと見るのが自然ということになります。
“崩れる”とは思いませんが、現時点では“幅の広いレンジ内”と見るのが妥当なだけに、“さらなる上値追い”に関しては過度な期待は禁物と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.129(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:114.023(11/24~11/30の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、大台)
上値3:113.953(11/29高値、日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:113.889(11/30高値、週足・一目均衡表転換線)
上値1:113.775(12/7高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:113.550(50日移動平均線)
下値1:113.397(12/7安値、ピボット1stサポート)
下値2:113.304(日足・一目均衡表先行スパン上限、12/3~12/7の38.2%押し)
下値3:113.167(12/3~12/7の50%押し、-1σ、ピボット2ndサポート)
下値4:113.024(12/3~12/7の61.8%押し、大台、ピボットローブレイクアウト)
下値5:112.811(12/6安値)
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