◆ 変異株&米利上げ前倒し観測… - 上を下への乱高下
「オミクロン株への警戒感」「パウエルFRB議長発言」を背景に、昨日は“上を下への乱高下”を演じました。
まず前日の「世界保健機関(WHO)の見解」もあり、東京タイムは“リスク回避の巻き戻し”が先行しました。
しかしながら『従来株に比べると、オミクロン株へのワクチン効果は低い』とのバンセル・モデルナCEO発言にて“リスク回避”に押し戻されました。
一方でパウエルFRB議長は上院銀行委員会にて、『テーパリングのペース加速を検討』と発言しました。
さらに『“高インフレは一過性”との文言削除』にも言及したこともあり、「早期の米利上げ観測」へと発展する場面も見られました。
こうして好悪入り混じった材料に翻弄されたドル円は、“113.889円→112.528円→113.701円”と揺れ動き、最終的には“113.136円”に押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ 「方向感定まらず」を想定しつつ、しかし「大きな揺れ動き」は警戒をしながら…?
「オミクロン株の続報」に関しては、本日も注意が必要と見られます。
しかしながら「早期の米利上げ観測」へと発展する場面が見られたことで、「米10年債利回り動向」にも再び関心が向かい始めた印象があるのも事実です。
そうなると“一方向への動意”は限定されやすい反面、“ボラティリティは高い(上下に大きく揺れ動く)”と見るのが妥当ということになります。
“昨日安値-高値(112.528円-113.889円)”内での動意を想定しつつ、その中での“立ち回り”をうまくこなしたいところです。
高値はついていかず、しかし安値を叩かないようにしながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.037(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、11/24~11/30の50%戻し、大台)
上値4:113.953(11/29高値)
上値3:113.889(11/30高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:113.701(11/30安値後の戻り高値)
上値1:113.323(50日移動平均線、-1σ)
前営業日終値:113.136(週足・一目均衡表転換線)
下値1:112.976(日足・一目均衡表先行スパン上限、11/30安値後の押し目、大台)
下値2:112.528(11/30安値、-2σ、ピボット1stサポート)
下値3:112.315(9/15~11/24の50%押し)
下値4:112.120(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:112.000(大台)
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