相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/11/26 20:03

<3156> レスターホールディングス

四季報より 業種:卸売業。

【特色】エレクトロニクス総合商社。UKCホールディングスが19年4月にバイテックHDと経営統合

【反 発】買収社が7月から連結。柱のデバイスは好採算の医療用ガウン剥落も、車載など各方面で引き合い強い。調達は新規客寄与、自治体向け電子機器や売電など環境エネも回復。営業益反発。のれん特益。

【開 拓】SBIHD子会社と50億円のCVC設立、DXや医療・介護分野を中心にベンチャーに出資。買収先PALTEKが得意のFPGAと既存商材を併せて拡販。

2021年11月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+4.2%の65.00億円、経常利益+23.0%の70.00億円の増収・増益の見通し。

2018年9月25日の2747円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2019年6月3日の1412円、6月18日の1412円とダブル底をつけて反発し、下降トレンド(A)を上にぬけて、11月14日に2029円まで上昇し、11月21日に1856円まで押し目を入れて反発し、もみあって12月9日の2120円、1月20日の2115円とダブル天井をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ急落局面に追随し、3月17日に1257円まで下げて底打ちとなりました。ここからの上昇トレンド(B)の中で、11月13日に2538円と年初来高値をつけ、下降トレンド(C)へ転換しました。

ここからの調整で6ヶ月後の信用期日後の2021年5月31日に1803円で底打ちとなり、9月14日に2029円まで反発し再下落となって、10月14日に1814円と2点底をつけて反発に転じています。

<8095> アステナホールディングス

四季報より 業種:卸売業。

【特色】医薬品等卸から後発薬や表面処理薬品の製造、医薬研究開発等に事業多角化、M&Aも積極化

【快 調】医薬品、ファインケミカル柱に前期買収効果含め好調。会社計画保守的。のれん等償却こなす。22年11月期は化粧品卸低調も医薬品、ファインケミカルが受託案件豊富で続伸。連続最高純益、増配も。

【医薬関連大攻勢】オンコリスのコロナ治療薬で原薬に続き製剤製造も受託。佐倉工場の注射剤ラインは22年秋、静岡工場の高薬理活性原薬の増強は23年春に本格稼働。

2021年10月13日発表。2021年11月期本決算予想は、前期比で営業利益+27.8%の26.00億円、経常利益+37.2%の27.00億円の増収・増益の見通し。

2016年6月24日の175円の安値からの短期上昇トレンド(A)の中で、10月12日に569円まで上昇して反落し、2018年2月14日の376円、7月5日の389円を2点底にして10月3日に644円まで急反発しました。ここからの下降トレンド(B)の中で12月25日の386円、2019年3月11日の379円と2点底をつけて、6月20日に547円まで反発し、10月23日に451円まで下げての再上昇で、2020年1月27日に556円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ急落局面に追随し、3月13日の352円で当面の底打ちとなりました。ここから短期上昇トレンド(C)を形成し、この中で12月28日の500円を安値に、急角度の上昇トレンド(D)へ移行し、2021年4月23日に783円の年初来高値更新となりました。ここをピークとする調整で8月20日に537円まで下落し、9月28日に671円まで反発後、再下落となって10月14日に540円と2点底をつけてもみあっています。

<1419> タマホーム

四季報より 業種:建設業。

【特色】ローコスト系の注文住宅会社。首都圏郊外や地方を中心に展開。分譲住宅やオフィス区分販売も

【連続増配】分譲は土地仕入れ厳選で伸び鈍化も、注文住宅は受注堅調。引き渡し1万棟超(前期9786棟)。客単価上昇、木材高騰分も価格転嫁。オフィス停滞だがマンション4棟の収益貢献本格化。営業増益。

【新中計】26年5月期売上高3200億円、営業利益200億円が目標。着工平準化で生産能力を向上、分譲1700棟を含む販売棟数1万2500棟を目指す。

2021年10月12日発表。2022年5月期本決算予想は、前期比で営業利益+2.7%の113.00億円、経常利益+1.9%の113.00億円と6期連続の増収・増益の見通し。

2018年4月9日の1550円を高値とし、7月6日の914円を安値とする、三角保ち合い(A)の中で煮詰まって2019年6月4日の948円を安値に上放れし、11月13日に2043円まで上昇したところで、コロナ相場の急落局面に巻き込まれ2020年3月13日に898円で当面の底打ちとなり、7月31日の1086円を2点底に上昇トレンド(B)へ移行しました。ここから2021年4月27日に2644円まで上昇して、6月10日に2055円まで押し目を入れて、7月19日に3245円と年初来高値更新となりました。ここをピークに8月6日に2208円まで下げて再上昇し、9月13日の3145円を2番天井に再下落し11月10日に2224円まで下げてもみあっています。

<6143> ソディック

四季報より 業種:機械。

【特色】放電加工機で世界首位級。NC装置内製し独自色強い。射出成形機や食品機械(製麺機)も育成

【急反発】食品機械が海外向け米飯装置の大型案件乗り好伸。柱の工作機械は主力市場の中華圏で自動車や5G関連の需要なお旺盛。欧米も自動車向け軸に順調回復。稼働率上昇し営業益急反発。営業外に為替差益。22年12月期も中華圏の高需要支えに堅調。

【分散調達】調達先分散していたメリット生かし半導体等の部品不足の影響抑える。Webセミナー継続的に開催し営業強化。

2021年11月12日発表。2021年12月期本決算予想は、+229.4%の61.00億円、経常利益+242.1%の70.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。

2017年11月24日の1647円をピークとする下降トレンド(A)の中で、2018年12月25日に625円の安値をつけ、ここからの反発で2019年5月14日の1041円、7月2日の1005円と2点天井をつけて、8月28日に700円まで下落しました。ここから大幅上昇となって12月13日に1061円まで上昇したところで、コロナ相場の急落局面に巻き込まれ、2020年3月23日に520円で当面の底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)を形成し、この中で6月8日に914円まで反発し、もみあって9月4日に711円まで押し目を入れ再上昇となって2021年6月4日に1175円の年初来高値更新となりました。ここから調整入りとなり下げが続いています。

<5563> 新日本電工

四季報より 業種:鉄鋼。

【特色】日本製鉄系、鉄鋼向け合金鉄最大手。南アにマンガン鉱山権益、機能材、環境、電力事業を育成

【増 額】合金鉄は粗鋼回復、需給タイト化で市況上昇、原料との価格差想定超える拡大。機能材料も電池材料や電子部品向け好転。営業益増額。増配。22年12月期は焼却灰溶融固化設備改修完了、4号炉新規稼働。

【機能材料】需要拡大続くリチウムイオン電池・ディスプレー用電子部品材料の設備大幅増強、今年9月末完成。水素ステーション向け純水製造装置の販売強化図る。

2021年11月9日発表。2021年12月期本決算予想は、前期比で営業利益はデータなし、経常利益+57.5%の55.00億円と増益の見通し。

2017年7月31日の545円、2018年1月15日の528円を2点天井にして、3月26日に306円まで急角度の下げとなり、ここからの反発で4月24日に376円まで戻りを入れ、下降トレンド(A)へ移行しました。この中で2019年8月29日に148円まで下げ反発したところで、コロナ相場に巻き込まれ2020年2月12日の181円の高値から急落となって3月13日に108円で底打ちとなりました。ここからの反発後の下げで7月31日に142円で2番底となって上昇トレンド(B)へ移行し、この中で2021年5月10日に410円の年初来高値更新となりました。ここをピークに下落となって7月20日に284円まで下げ、10月27日に393円まで反発して再下落となっています。

配信元: みんかぶ株式コラム