<1968> 太平電業
四季報より 業種:建設業。
【特色】発電所主体のプラント工事会社。関西、中部の原発に強い。エンジニアリング会社へ脱皮模索中
【高水準】期中受注の出足やや鈍いが、6月末受注残781億円。前年同期比4・1%減ながら潤沢。好採算の原発関連工事のほか、ゴミ焼却場など着実。営業外で発電関連補助金10億円も。純利益高水準。増配。
【次の手】大型発電所建設時代の終焉にらみ、バイオマスとゴミ焼却場に照準。東南アジア展開やアンモニア転換工事なども狙う。M&A積極的だが好適案件なく難航。
2021年11月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+18.9%の88.00億円、経常利益+28.5%の107.00億円の増収・増益の見通し。
2018年5月24日の3245円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2019年6月14日に2023円の安値をつけ、ここからの反発で下降トレンド(A)を上にぬけて11月8日に2639円まで上昇し、11月21日に2255円まで下げて、2月10日に2747円まで反発したところで、コロナ相場に巻き込まれ、急落局面に追随し3月13日に1852円まで下げて底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)へ移行し、この中で8月5日の2089円を安値とする再上昇の中で、2021年3月17日に2844円の高値をつけ、5月17日に2489円まで下げて、三角保ち合い(C)となり、上放れて9月14日に2990円の年初来高値をつけました。ここからの下げで11月11日に2608円まで下げ(1/3押しで2610円)反発しかかっています。
<9845> パーカーコーポレーション
四季報より 業種:化学。
【特色】日本パーカライジング系だが独立色強い。工業用洗剤でトップ級。化学品メーカーへの転換進む
【上向く】エアコン用防音材が国内外とも好調。化成品や産業用素材は自動車減産が多少響くが、通期で回復顕著。一般用ケミカル堅調。中国工場稼働率は大幅改善。原材料高補い営業益上向く。有証売却益減。増配。
【海外強化】エアコン用防音材のベトナム新工場稼働で、タイ工場からの供給を現地生産に切り替え効率化。中国の洗浄剤は液晶パネル向けに続き、半導体基板向け増強。
2021年11月1日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+18.1%の31.00億円、経常利益+10.6%の32.00億円と3期ぶりの増収・増益の見通し。
2016年6月24日の262円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2017年11月6日に782円の高値をつけ、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、2018年12月25日の386円、8月26日の400円と2点底をつけて反発となって1月23日に591円の戻り高値をつけ、もみあって2020年2月10日に586円の高値をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ急落局面に追随し、3月13日に341円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(C)へ移行し、この中で2021年9月7日に585円の年初来高値をつけ、11月11日に492円と1/2押しの504円を少し切ったところまで下げています。
<6632> JVCケンウッド
四季報より 業種:電気機器。
【特色】日本ビクターとケンウッドが経営統合。市販製品絞り込み、業務用システムと車載機器に重点
【回 復】主力の車載機器は半導体不足影響直撃で上期中心に生産抑制。ただ自動車市場回復で台数は下期に拡大。エンタメはコンテンツ堅調増。無線システムも顧客の設備投資回復で数量増。営業益回復。増配。
【対 策】半導体不足影響は21年末前後まで想定超に長期化だが、部品置き換えや商品切り替えを推進。部材高騰へは新製品投入時の値付けや顧客との価格交渉で対応。
2021年10月29日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+53.3%の75.00億円、経常利益+41.2%の64.00億円と2期連続の増収・増益の見通し。
2018年1月31日の425円を高値とする下降トレンド(A)を形成。この中で12月25日の213円、2019年6月3日の221円を2点底とする反発から10月1日に329円まで上昇し、ここを高値にコロナ相場に巻き込まれもみあったあと大幅下落となりました。その後2020年3月13日に168円まで下げて3月25日に204円まで自律反発し再下落となって7月31日の132円で底打ちとなり、9月8日に167円まで反発したあと安値圏で三角保ち合い(C)となりました。この中で煮詰まり12月11日の146円を安値に上放れとなり、上昇トレンド(B)へ転換しました。その後2021年7月19日に271円まで上昇し、ここを当面のピークにして調整入りとなり、11月11日に176円と2/3押し水準(179円)まで下げて底値確認のタイミングとなっています。
<5480> 日本冶金工業
四季報より 業種:鉄鋼。
【特色】ステンレス専業大手。ニッケル精錬から圧延まで一貫生産。高耐食・高耐熱など高機能材に注力
【絶好調】自動車生産の復調に伴いステンレス生産が期初想定より増勢。高機能材は中国向けの太陽光発電関連が好調なほか、半導体関連部品向けの引き合いも強い。前号より営業益上振れ、前期比2倍に急拡大。税負担小さい。配当も大幅に増やす。
【開 発】高耐食・高耐熱のニッケル合金の超広幅プレートを製品化、石油化学プラント用途で売り込み。高機能材を強化。
2021年10月29日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+111.6%の130.00億円、経常利益+100.4%の100.00億円と3期ぶりの増収・増益の見通し。
2019年11月8日に2539円の高値をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ急落となり、2020年3月13日に1260円で底打ちとなりました。ここからの短期上昇トレンド(A)の中で、6月8日に1890円の高値をつけ、7月31日に1418円まで押し目を入れ三角保ち合い(C)を形成しました。この中で煮詰まり11月19日の1510円を安値に上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で2021年9月14日の2923円、10月26日の2845円と2点天井をつけて急落となり、現在、1/2押し水準(2166円)まで下げています。
<8139> ナガホリ
四季報より 業種:卸売業。
【特色】宝飾品の製造卸大手。ダイヤモンドが主力、百貨店に強み。自社ブランド開発、小売り展開も
【利益反発】柱の卸売りは百貨店向けで催事が次第に増え、下期にかけ盛り返す。直営小売店も底打ち。五輪関連の純金小判など低採算品減り粗利率は改善。前期の百貨店内営業拠点スリム化や不採算小売店退店で人件費等販管費が一段減。営業益反発。
【提 携】エステールHDと提携、当社有力ブランドを先方の約360店で販売。本体と小売り子会社の2サイトでEC推進。
2021年11月12日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は4.00億円、経常利益+814.3%の3.00億円と増収・増益の見通し。
2011年12月20日の160円の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2015年6月2日に405円の高値をつけ、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この中で2016年12月27日の202円の安値から2018年1月26日に280円まで上昇し、ここから2019年6月26日に209円まで下げてもみあって2020年2月7日に240円の高値をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ急落局面に追随して急落し、4月6日に142円まで下落してもみあい再下落となって、12月25日に132円で底打ちとなりました。ここからの反発で2021年1月6日に223円まで長い上ヒゲを出して三角保ち合いに入り、11月11日の173円を安値に上放れになりかかっています。いずれ長い上ヒゲの部分を埋めにいく可能性があります。
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