タチエス、今期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2021/11/12 15:00
 タチエス <7239> が11月12日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は46.3億円の赤字(前年同期は110億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
 しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の18億円の黒字→5億円の赤字(前期は72.7億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の1億円の黒字→4億円の黒字(前期は137億円の赤字)に4.0倍上方修正した。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比10.2%増の41.3億円に伸びる計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は20億円の赤字(前年同期は39.2億円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-9.6%→-6.5%に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2022年3月期通期の連結業績予想につきましては、日本・中南米で昨年度から着手した構造改革活動の効果が一部出始めておりますが、世界的な半導体不足ならびにコロナ禍の海外部品生産の停滞による得意先自動車メーカーでの減産の影響を受けるとともに、原材料価格の高騰や物流コストの上昇、北米での労働市場のひっ迫による賃金上昇の影響等の影響も受けております。これにより、上期での販売落ち込みを挽回できず、売上高、営業利益、経常利益ともに前回予想を下回る見込みです。一方、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、本日公表しております「固定資産の譲渡及び特別利益の計上に関するお知らせ」に記載の通り、固定資産売却益を見込んでいることから、前回予想を上回る見込みです。(注)上記の業績予想は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の   業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
配信元: 株探

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