三井住友建設、今期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2021/11/09 15:00
 三井住友建設 <1821> が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は152億円の赤字(前年同期は63.6億円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の160億円の黒字→108億円の赤字(前期は130億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比33.6%減の44.4億円に落ち込む計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は172億円の赤字(前年同期は39.4億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の4.5%→-19.8%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 1.業績予想修正の理由(1)個別業績予想 売上高は、受注時期の遅れ等により、工事進捗が想定を下回り、前回予想に比較して減少する見込みです。 利益につきましては、大型工事における採算が大幅に悪化したことから、営業損失12,300百万円、経常損失13,300百万円、当期純損失9,500百万円を見込んでおります。(2)連結業績予想 個別業績予想の修正に加え、海外子会社においては、新型コロナウイルス感染拡大による影響で売上高が減少したこと等に伴い修正するものです。2.損失の計上について 当社は、第2四半期連結累計期間において、国内で施工中の大型建築工事における採算悪化に伴い、工事損失引当金繰入額を含む206億円の損失を計上いたしました。3.今後の見通し 今回の工事採算の悪化を受け、当社では、大型工事に対する受注管理、現場管理体制の一層の強化を実行してまいります。また、当社グループが取り組んでいる 「中期経営計画2019-2021」 は最終年度を迎えますので、新たな中期経営計画を策定次第、公表させていただく予定です。 なお、今回の損失は一過性のものと考えており、令和4年3月期の配当予想につきましては、令和3年5月12日に公表した1株当たり年20円(期末20円)から変更ありません。4.役員報酬の返上について 今回の業績予想の下方修正および当期純損失の計上という結果を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするため、代表取締役(4名)の月額報酬の20%(対象期間:3ヵ月)を自主返上することといたしました。(注)上記の予想は、発表日現在で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、実際の業績等は、様々な要因により変動する可能性があります。
配信元: 株探

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