NY株式市場(3日)ADP雇用統計は市場予想を上回るー米国10年債利回りは1.5%台半ばで推移
3日のニューヨーク株式市場でダウ平均は反落して取引が始まりそうだ。
ニューヨーク株式市場は、注目されているFOMCの2日目の協議が始まったことから午後にも判明する声明文の内容やパウエルFRB議長の記者会見で金融政策の方向性を見極めたいとの姿勢から様子見ムードの強い寄り付きとなりそう。ダウ平均は、連日で過去最高値を更新した反動から利益確定売りを強く意識した取引スタートとなりそう。
取引開始前に発表された10月のADP雇用統計は、57.1万人増と市場予想(40万人増)を大きく上回ったことから、週末の雇用統計に期待感を繋いだ格好だ。取引時間中に発表される10月のISM非製造業景況指数(予想:62.0)が市場予想を上回れば、相場全体の下支えとなろう。
いずれにしても今回のFOMCでは、テーパリング(量的緩和の縮小)開始が宣言されることになっており、市場の関心は次の利上げ時期にほぼ集中している状況で、改めて早期の利上げ観測が高まれば下押し圧力の高まりにつながろう。現在1.5%半ばで推移している米国10年債利回りの反応も注視する必要があることから、積極的にポジションを傾けにくい相場環境を意識した上でFOMCの結果判明を冷静に受け止めることが求められそうな一日となる。
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