◆ 一転して“ドル買い”… - “114円ライン”へ
好内容の米PCEコア・デフレータ、さらに月末要因も加わったこともあり、前日には最弱通貨だったドルは、一転して最強通貨に転じました。
この影響にて米10年債利回りは“1.62%手前”へと一時上昇、対ユーロでは前日下落分を“全て吐き出す”動きを見せる中、対円では“114円台”へと値を戻していきました。
もっともその後は米10年債利回りが“緩やかに低下”する中、米株式は“史上最高値更新”を軒並み見せました。
このため“金利選好→ドル売り/リスク選好→円売り”が交錯する格好となり、揉み合いとなって先週末の取引を終えています。
◆ ただし「結果を見定めたい」が働きやすい…?
波乱要因となり得る「衆院選」を無難に終えたことで、いよいよマーケットは今週最大のイベント「FOMC(2-3日)」へと集中する展開が想定されるところです。
“タカ派寄り”との思惑も見え隠れしていますが、一方でその大半はすでに“織り込み済”と見られるのも否めません。
そうなると材料としては取り扱いづらく、「結果を見定めたい(様子見)」との意向が働きやすいと見るのが自然ということになります。
オーダー状況を見ると、“114.20-40円”には分厚いドル売りオーダーが散見されています。一方で“113.80-60円”にはドル買いオーダーがびっしりと並んでいるだけに、どちらも突破するには骨が折れそうな印象があります。
新たな後押し要因が飛び出せば話も変わってくるのでしょうが、「結果を見定めたい」とあってはそれも期待薄…。
先週末の“ポジション調整”が先行する展開には警戒をしつつも、基本的には“膠着”と見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.524(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.412(10/21高値、+1σ)
上値3:114.307(10/26高値)
上値2:114.222(10/27高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.094(10/29高値)
前営業日終値:113.974(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値1:113.774(10/28~10/29の38.2%押し)
下値2:113.675(10/28~10/29の50%押し)
下値3:113.575(10/28~10/29の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値4:113.389(10/29安値、20日移動平均線)
下値5:113.205(10/14安値、10/28安値、10/4~10/20の38.2%押し水準)
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