◆ 堅調推移も、膠着そのものは変わらない
「米10年債利回り上昇」は続いており、“6/17以来の水準(1.57%)”へ上値を伸ばす場面が見られています。
一方で「米債務上限問題の先送り(→12月)」を背景に、NYダウは一時“550ドル超”の急伸を見せました。
こうして“金利選好→ドル買い”“リスク選好→円売り”が並立する格好となっており、ドル円は“111.651円”へと上値を伸ばしています。
一方で「米雇用統計前」ということもあり、方向感が定まっていないのも事実です。
“前日高値(111.785円)/安値(111.202円)”にはいずれも届いておらず、昨日記した“レンジ(111.20-00円~111.70-112.00円)”にスッポリ収まる状況が続いています。
◆ “ポジティブ”に傾斜していることが…?
こうした中、本日は注目の米雇用統計が行われます。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+50.0万人)/失業率(5.1%)/平均時給(前年比+4.6%)」ですが、雇用改善が明白となれば「(テーパリングの)11月決定」のみならず、「11月開始」へと思惑が傾斜してもおかしくない…?
特に今回は「前月の雇用者数(+23.5万人)」にも、注目が集まるところです。
なぜなら前回時には『(8月分は)下振れが多い』と記しましたが、その反動もあり『(翌月には)上方修正も多い』といった傾向を持っているからです。
後は“結果次第”ということになりますが、基本的には“ポジティブ→金利選好→ドル買い”を想定しています。
ただマーケットの思惑が“ポジティブ”へとすでに傾斜している印象が否めませんので、実はリスクに関しては“ネガティブ”に注意を払うべき…?
頭の片隅に残しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、いつもより値幅を拡大しています。
112.858(18/12/18高値)
112.660(18/12/19-20高値、1/6~3/31-4/23の61.8%返し)
上値5:112.398(19/4/24高値、月足・一目均衡表先行スパン上限、+2σ)
上値4:112.219(20/2/20-21高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:112.080(9/30高値《年初来高値》)
上値2:111.931(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値1:111.785(10/6高値、9/30~10/4の76.4%戻し水準、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:111.640
下値1:111.449(日足・一目均衡表転換線、+1σ)
下値2:111.360(ピボット1stサポート)
下値3:111.202(10/6-7安値、10/4~10/6の61.8%押し)
下値4:111.045(10/4~10/6の76.4%押し、大台)
下値5:110.935(ピボットローブレイクアウト、10/5安値)
110.817(10/4安値)
110.601(9/22~9/30の50%押し、20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
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