◆ 上を下へと揺れ動いたが… - 結局、111円半ば
一時“1.57%”へ上昇した米10年債利回りを背景に、昨日はまず「日米金利格差拡大」がテーマ化しました。
この影響にて“ドル買い+円売り”が進行し、ドル円は“111.785円”へとさらに上値を伸ばしました。
一方でその後は「株安の連鎖」が優勢となったこともあり、リスク回避の“ドル買い+円買い”が上回りました。
この影響にて主に対ユーロでは“ドル買い”が継続したものの、対円では“円買い”が勝り、NYタイム中盤には“111.202円”まで値を落としています。
それでも「米債務上限問題」への懸念が和らいだことで、その後は緩やかに持ち直すなど、崩れるには至りませんでした。
こうして元居た“111円半ば(終値は111.429円)”へと値を戻し、昨日の取引を終えています。
◆ “リスク回避後退→円売り”“金利選好→ドル買い”は共に促されやすいが…?
「株安の連鎖ストップ」は、“リスク回避後退→円売り”を促すと見られます。
ただビッグイベントを控える状況下、どこまで進行できるかは疑問といわざるを得ません。
一方で前哨戦の一つ「ADP雇用統計」は昨日、“好内容(+56.8万人)”を記録しました。
しかしながら“米雇用統計との相関性の低さ”が直近は指摘されているだけに、ドルのセンチメント押し上げには至っておりません。
そうなると「米10年債利回りの高止まり」を背景に“金利選好→ドル買い”は促されると見られるものの、それがどこまでドル円に寄与するかは微妙といわざるを得ないのも、事実といえます。
オーダー状況を見ると、“111.20-00円”にはドル買いオーダーが設定されている反面、“111.70-112.00円”にはドル売りオーダーが積み上がっているとも聞き及びます。
同水準内での“揺れ動き”を基本としつつ、一応“超えた/割った”際の突っ込み(急変動)に備えておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:112.219(20/2/20-21高値、+2σ)
上値4:112.080(9/30高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:112.000(大台)
上値2:111.785(10/6高値、9/30~10/4の76.4%戻し水準、ピボット1stレジスタンス)
上値1:111.562(10/6高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:111.429
下値1:111.306(日足・一目均衡表転換線、+1σ)
下値2:111.202(10/6安値、10/4~10/6の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:111.045(10/4~10/6の76.4%押し、大台)
下値4:110.889(ピボット2ndサポート、10/5安値)
下値5:110.817(10/4安値)
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