◆ 急反発 - 111円半ば
“抜けた”際にこそ、急変動への意識は重きを置くべきだった…。
事前予想を上回るISM非製造業景況指数(61.9)は、足元の米経済情勢が良好であることを窺わせました。
一方で「協調減産維持」を決定した前日の流れを継続しており、原油は“約7年ぶりの高値”へと上昇しています。
このため「インフレは一過性に止まらない」との意識に傾斜しやすく、米10年債利回りは“1.53%”へ急反発を見せる中、ドル円は“111.558円”へと駆け上がりました。
◆ こうなると“もう一段の上値追い”は必然…?
こういう展開になると、“もう一段の上値追い”となる可能性は高いと見るのが自然ということになります。
“1.50%”を明確に超えたという状況は、「日米金利格差拡大」に傾きやすいと見られるからです。
また株安の連鎖が止まったことも、「リスクセンチメント改善」を意識しやすいと見られます。
さらに“先月30日の急伸時”に素通りしたところですので、ここから上は「テクニカル的な節目」が存在しません。
つまり“金利/リスク”、さらには“テクニカル”の観点から見ても、ドル円は押し上げられやすいと見るのが妥当ということに…?
“年初来高値(9/30高値:112.080円)”まで窺えるかは別にしても、目先は“もう一段の上値追い”を意識したいところです。
その上で“上げ渋りの有無”を、しっかりと確認したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:112.219(20/2/20-21高値)
上値4:112.080(9/30高値《年初来高値》、+2σ)
上値3:111.985(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値2:111.782(9/30~10/4の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:111.558(10/5高値、9/30~10/4の61.8%戻し)
前営業日終値:111.463
下値1:111.275(10/4~10/5の38.2%押し、+1σ)
下値2:111.188(10/4~10/5の50%押し)
下値3:111.100(10/4~10/5の61.8%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値4:111.000(大台、10/4~10/5の76.4%押し、ピボット1stサポート)
下値5:110.870(10/5安値)
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