◆ 揺れ動きも、概ね膠着 - 111円ライン付近
昨日は“持ち直す”場面も見られましたが、概ね“上値の重さ”が目立ちました。
米10年債利回りが“3日連続の1.50%割れ”で引けたことや、原油高を背景に“資源国通貨高”が進行したことが、“ドル売り”として機能したと見られます。
これにNYダウ下落(一時500ドル安超)に伴う“リスク回避→円買い”も加わったことで、ドル円は“111円割れ(110.925円)”へと押し下げられ、そのまま昨日の取引を終えています。
一方で「米テーパリング&利上げ」への思惑や「米雇用統計」への期待感から、下値では“押し目買い”も目立ってます。
このため“崩れる”には至ることなく、結果として「“111円ライン”を挟んだ攻防」となって揺れ動いているのが実状といえます。
◆ “同レンジ内での揺れ動き”は変わらないが…?
それでも“1.50%”を維持できなかった「米10年債利回り」は、もう一段の“金利選好の緩み→ドル売り”につながってもおかしくありません。
「中国・恒大集団のデフォルト懸念」への思惑も一段と強まっており、香港株は昨日“年初来安値更新”を見せています。
前記NYダウ下落を踏まえれば「株安の連鎖」として“リスク回避→円買い”が強まってもおかしくないところです。
オーダー状況を見ると“110.60-50円”にはドル買いオーダーが、“111.10-30円”にはドル売りオーダーが、引き続き設定されていると聞き及びます。
このため“同レンジ内での揺れ動き”との基本は変わらないと見ますが、“抜けた/割った際の急変動”には、引き続き身構えておきたいところです。
“割った際の急変動”への意識を、目先は特に高めながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.484(10/1高値、9/30~10/4の50%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:111.301(10/4高値、9/30~10/4の38.2%戻し水準)
上値3:111.212(ピボット1stレジスタンス)
上値2:111.109(+1σ)
上値1:111.000(大台)
前営業日終値:110.925(日足・一目均衡表転換線)
下値1:110.817(10/4安値)
下値2:110.728(ピボット1stサポート)
下値3:110.601(9/22~9/30の50%押し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
下値4:110.531(9/27安値、ピボット2ndサポート)
下値5:110.344(20日移動平均線)
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