◆ さらにポジション調整… - 一時111円割れ
四半期末/月末要因からドルが幅広く売られた前日に続いて、先週末も週末要因に伴う利益確定売りが目立った。
このためドルは軟調推移となり、“110.902円”へと下値を拡大しました。
一方で先週末に発表された米PCEデフレータは、“1991年1月以来の高い伸び(前年比+4.3%)”を記録しました。
またISM製造業景況指数(前月比+1.2)/ミシガン大消費者態度指数(同+2.5)も“総じて強め”となったことで、日本を起点とした「株安の連鎖」はストップしました。
こうしてNYダウが急反発(482ドル高)する中、“リスク選好→円売り”が下値を支えて先週の取引を終えています。
◆ ポイントは「中国・恒大集団のデフォルト懸念」台頭の有無…?
「米雇用統計」を今週末に控えるスケジュール感を考えれば、“様子見ムード”が強まりやすいと見るのが自然です。
一方で“1.50%”を維持できず、“緩やかに低下”する「米10年債利回り」を踏まえれば、“金利選好の緩み→ドル売り”がもう一段進行してもおかしくないところです。
こうした中で注目されるのは、やはり「中国・恒大集団のデフォルト懸念」です。
中国市場休場(国慶節、~7日)という中、基本的には“動きづらい(新たな懸念が台頭する可能性は低い)”と見るのが自然です。
しかしいざ動き出すと、流動性低下と相俟って急変動につながってもおかしくないところです。
オーダー状況を見ると、“110.60-50円”に分厚いドル買いオーダーが設定されている反面、“111.10-30円”にはドル売りオーダーが並んでいると聞き及びます。
基本的には“同レンジ内での揺れ動き”を想定しつつ、“抜けた/割った際の急変動”には身構えておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.728(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:111.632(9/30~10/1の61.8%戻し)
上値3:111.484(10/1高値、9/30~10/1の50%戻し)
上値2:111.354(9/30~10/1の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:111.183(9/30~10/1の23.6%戻し)
前営業日終値:111.059(+1σ、大台)
下値1:110.906(10/1安値、9/22~9/30の38.2%押し水準)
下値2:110.815(ピボット1stサポート)
下値3:110.601(9/22~9/30の50%押し、日足・一目均衡表基準線/転換線、週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値4:110.531(9/27安値)
下値5:110.252(9/24安値、20日移動平均線、9/22~9/30の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
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