◆ ようやく入ったポジション調整 - 111円前半
「四半期末/月末要因フロー」は“ドル売り”となったことから、ようやくポジション調整が入りました。
また「12月初めまでのつなぎ予算」を米議会は可決したものの、「債務上限問題の合意」は難航しており、「米国債の債務不履行懸念」は燻り続けています。
さらに「米新規失業保険申請件数」が“予想外の3週連続増加(+1.1万件の36.2万件)”となったことが、後を押した印象があります。
こうして金利/リスクの双方から“ドル売り”が促されたことで、一時“112.080円”へ上値を伸ばしていたドル円は“111.241円”へと値を落としています。
◆ まだ「天井を打った」と見ることはできないが…?
こうして波乱の「四半期末/月末」は終わりました。
ただ直近の“ドル買い基調”が「四半期末/月末要因」だったかは、いまだ不明といわざるを得ません。
このため「要因剥落後のフローを確認したい」へと目先は意識が向かいやすく、“様子見”になりやすいと見るのが自然です。
それでも上昇していた米10年債利回りが“1.50%”を明確に割り込んだことから、ドルには“利益確定売り”が先行しやすいのは事実です。
まだ「方向性が定まった」と見るのは早計であり、“ドル買い基調”という基本も変わらないと見ますが、“もう一段のポジション調整”を頭の片隅に残しながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:112.000(大台)
上値4:111.881(9/30高値後の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値3:111.758(9/30高値後の61.8%戻し、+2σ)
上値2:111.659(9/30高値後の50%戻し)
上値1:111.560(9/30高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:111.277
下値1:111.202(9/29安値)
下値2:111.000(大台、+1σ、ピボット1stサポート)
下値3:110.931(9/28安値、9/22~9/30の38.2%押し)
下値4:110.694(ピボット2ndサポート)
下値5:110.601(9/22~9/30の50%押し、日足・一目均衡表基準線/転換線)
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