◆ “リスク回避姿勢”台頭 - “109円前半”へ
東京・中国市場休場の影響に“流動性低下”が見られる中、昨日は「中国不動産大手・恒大集団のデフォルト懸念」が席巻しました。
このため“リスク回避フロー”が台頭し、世界的に“株安が連鎖”する中、“円が最強通貨”の地位へと上り詰めました。
こうして“円買い”がほぼ全ての通貨に対して進行する格好となり、ドル円は“109.320円”へと反落しています。
一方で「米FOMC(21-22日)」を直後に控えており、“積極的な売買”は手控えられている印象が否めません。
このため“底割れ”には至っておらず、“15日安値(109.112円)”にも達していないのが実状となります。
つまり“流動性低下”の中で“リスク回避→円買い”が席巻したものの、「方向感定まらず」から抜け出せていないと見るのが自然といえそうです。
◆ 流動性回帰がどこまで進むかは微妙だが…?
本日も「中国市場休場(中秋節)」は続きますので、どこまで流動性が回帰するかは微妙といわざるを得ないところです。
ただ「東京勢回帰」を踏まえれば、昨日のような状況は想定しづらいところです。
そうした中で今週は、前記「米FOMC」が控えるスケジュール感になります。
そう考えると昨日の動きは“往き過ぎ”と捉えられる可能性が高く、とりあえずは“巻き戻し”が先行する可能性が指摘されるところです。
◆ ただテクニカル的には“往き過ぎ”…?
テクニカルを見ると、“日足・一目均衡表先行スパン下限/基準線/転換線”、そして“20日/50日/100日移動平均線”が“109.691-869円”に固まって推移しています。
そしてそれを挟むように、“月足・一目均衡表先行スパン下限(109.360円)/日足・一目均衡表先行スパン上限(110.191円)”が展開している形状となります。
つまりこの「主要テクニカル群」の凝縮には“収斂圧力”がかかりやすく、明確に外れない限りは“往き過ぎ”と見るのが妥当と見ることが可能といえます。
「神経質な展開」が想定されるところであり、まずは「回帰する東京勢の動向」を見極めたいところでもありますが、引き続き「大きくは崩れない」を前提に対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.000(大台、9/20高値)
上値4:109.857(日足・一目均衡表先行スパン下限、20日/50/100日/20週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:109.777(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線)
上値2:109.691(日足・一目均衡表転換線)
上値1:109.569(週足・一目均衡表基準線、-1σ)
前営業日終値:109.379(月足・一目均衡表先行スパン下限、-2σ)
下値1:109.214(9/16安値)
下値2:109.109(8/16-17安値、9/15安値、ピボット1stサポート)
下値3:109.000(大台、50月移動平均線)
下値4:108.864(ピボット2ndサポート)
下値5:108.722(5/26安値、8/4安値、200週移動平均線)
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