◆ 前日の勢いそのままに… - 一時“109円前半”
前日からの勢いそのままに、昨日も幅広い通貨に対してドル売りが目立ちました。
「中国懸念(中国不動産大手・恒大集団のデフォルト懸念)」を背景に欧州タイム序盤に“前日安値(109.525円)”を割り込んだドル円は、NYタイム序盤には“109.112円”へと値を落としました。
一方で昨日発表された米経済指標は、概ね好内容でした。
NY連銀製造業景気指数は“急上昇(前月比+16.0)”、米鉱工業生産は“コロナ禍前水準(20年2月)”を回復したことで、低下していた米10年債利回りは反転(1.26%→1.32%)しています。
このため金利面から派生したドル売りは緩んでおり、“109.448円”へと値を戻すなど、底堅さも見られ始めています。
◆ それでも米小売売上高が控えるだけに…?
こうした中、本日は米テーパリングの行方を左右する(であろう?)米小売売上高が予定されています。
事前予想は“2ヶ月連続の減少(前月比△0.8%)”となっていますが、これが一昨日の米CPIと同様の結果となるか?それとも予想を裏切る好内容となるか?
オーダー状況を見ると、“109.10-00円”には分厚いドル買いオーダーが、“109.40-60円”にはドル売りオーダーが展開していると聞き及びます。
発表までは“様子見(ポジション形成は手控えられる)”が想定されるものの、冒頭で記した「中国懸念」は燻り続けています。
“さらなる下値追い”が先行しやすいが、“下げ渋り”を見せて、そして前記米小売売上高を迎える…。
本日はそんな展開を、想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.934(9/8~9/15の61.8%戻し、50日移動平均線)
上値4:109.847(100日/20日/20週移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
上値3:109.742(9/15高値、日足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線、9/8~9/15の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:109.628(-1σ、9/8~9/15の38.2%戻し)
上値1:109.549(週足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:109.374(月足・一目均衡表先行スパン下限、-2σ)
下値1:109.205(9/15安値後の押し目)
下値2:109.109(8/16-17安値、9/15安値、ピボット1stサポート)
下値3:109.000(大台、50月移動平均線)
下値4:108.722(5/26安値、8/4安値、200週移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:108.552(5/12安値、5/25安値)
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