◆ “円買い+ドル売り”は共に緩んだが… - “109円後半”は変わらず
「米・中緊張緩和」への期待感から、“リスク回避→円買い”は緩みました。
しかしながら「強い米物価指標(米PPIは)」を背景にした“金利選好→ドル買い”が円とユーロ同時に進行したこともあり、ドル円は「方向感定まらず」を抜け出すことはありませんでした。
NYダウの“5日続落”も重石となり、ドル円は“109円後半”での膠着に終始しています。
◆ 変動エネルギーは蓄積されているが…?
次なるテーマとなるのは「FOMC(21-22日)」と見られますが、「テーパリングに関する大きな判断は行われない」が見方が現状では大勢を占めています。
それでもメスター・クリーブランド連銀総裁は『年内テーパリング開始&22年前半終了が望ましい』との見方を表明するなど、燻り続けています。
そうなると米CPI(14日)/米小売売上高(16日)の結果次第では「米早期のテーパリング観測」が再燃してもおかしくなく、“様子見”となりやすいのが実状といえます。
次なる動意に向けた変動エネルギーは蓄積されていると見るのが自然ですが、一方で米10年債利回りが“1.28-1.38%”、ドル円が“109.60-110.40円”で膠着している状況では…?
「動き出せば速い」との認識を持ちながらも、目先は「方向感定まらず(動きづらい)」を前提にしながら、神経質な対峙したいところです。
「動くとすれば上方向」との見方も、変えることなく…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.455(8/13高値、9/8高値)
上値4:110.270(9/9高値、+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:110.191(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.087(+1σ、9/8~9/9の61.8%戻し)
上値1:109.986(9/10高値、日足・一目均衡表基準線/転換線、50日移動平均線、大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:109.897(20日/100日/20週移動平均線)
下値1:109.746(日足・一目均衡表先行スパン下限、100月移動平均線、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値2:109.655(9/6-7安値、9/10安値、-1σ)
下値3:109.589(8/31安値、9/3安値、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値4:109.415(8/24安値、-2σ、ピボットローブレイクアウト)
下値5:109.360(月足・一目均衡表先行スパン下限)
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