◆ “ドル買い+円売り”のダブル進行 - 110円前半
米10年債利回り上昇に引っ張られて、昨日は“ドル買い戻し”が優勢となりました。
一方でリスク選好を背景にした“円売り”も継続しており、ドル円はダブルで上昇圧力がかかった格好といえます。
こうして欧州タイムには“110.00円”に到達し、居並ぶドル売りオーダーを次々と消化すると、NYタイム終盤には“110.313円”へと駆け上がりました。
◆ ただ「要人発言」を控え…
こうして方向性は“想定通り”に、しかしスピード感は“想定以上”の動きを見せた昨日のドル円ですが、問題はここから先です。
本日の「ウィリアムズNY連銀総裁/カプラン・ダラス連銀総裁講演」を皮切りに、週末にかけては「FRB要人発言」が相次ぐからです。
米雇用統計の悪化で、「9月テーパリング決定は見送り」との見方が大勢を占めています。
ただ「11月 or 12月テーパリング決定」という可能性は消えたわけではなく、くすぶり続けているのが実状といえます。
このため発言内容次第では、またぞろ「テーパリング観測再燃」となってもおかしくない…?
◆ “レンジ切り上げ”には成功したが…?
後は発言内容次第ということになりますが、オーダー状況を見ると“110.30-40円”にドル売りオーダーは堆く展開しているとのことですので、突破には骨が折れると見るのが自然です。
一方でドル買いオーダーは“110.10-00円”に分厚く展開しているものの、“110.00円割れ”からも断続的に設定されていると聞き及びます。
つまりレンジこそ切り上がったものの、上下ガチガチという状況は変わらない…。
いや、実は昨日以上…。
気にしておきたいのは「米10年債利回り動向」ですが、“1.40%超 or 1.33%割れ”でも目指してこない限り、本日に関しては「当該レンジ内(小動き)」を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.971(7/6高値、大台)
上値4:110.815(7/7高値、8/11高値)
上値3:110.721(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.544(8/12高値、+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.455(8/13高値、9/1高値)
前営業日終値:110.284
下値1:110.110(日足・一目均衡表先行スパン上限、+1σ)
下値2:110.035(50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、9/3~9/7の38.2%戻し、大台)
下値3:109.953(9/3~9/7の50%戻し、日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値4:109.867(9/3~9/7の61.8%戻し、20日/20週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値5:109.769(100日/100月移動平均線、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
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