午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利0.05%に上昇

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/07/27 15:34
 27日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。26日の米長期債相場が小幅ながら下落したことや、日米の株高で投資家のリスク選好姿勢が強まったことが影響した。

 債券先物は軟調にスタート。27~28日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にしたポジション調整の動きなどから、前日の米長期債相場が徐々に売りが優勢となった流れを引き継いだ。朝方の売りが一巡したあとはやや下げ渋る場面もあったが、市場ではFOMC後に行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見で、量的緩和の縮小(テーパリング)や物価などに対してどのような認識を示すかを見極めたいとする向きが多く、積極的な買い手は乏しかった。午後には戻りの鈍さを嫌気した売りなども出て、債券先物は一時152円24銭まで軟化する場面があった。なお、この日は40年債入札が実施され、応札倍率は2.72倍と前回の2.80倍をやや下回ったが相場の反応は限定的だった。

 先物9月限の終値は前日比12銭安の152円29銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.015%だった。

出所:MINKABU PRESS
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