今週のポイント
14日、RBNZ(NZ中銀)、TCMB(トルコ中銀)、BOC(カナダ中銀)が政策会合を開きます。
RBNZについては、金融政策の現状維持が決定されそうです。一方で、市場では早期の利上げやQE終了の観測があります(後述)。
TCMBは6月の前回会合時の声明で、「現在の引き締め的な金融政策スタンスを断固維持する」「政策金利は引き続きインフレ率を上回る水準に設定する」との方針を示しました。これらの方針が変化するかどうかに注目ですが、今回も前回と同様の方針が示されそうです。その通りになれば、トルコリラ/円に大きな反応はみられないかもしれません。
BOCはQE(量的緩和)の規模をさらに縮小しそう。声明における利上げ時期の見通しやインフレに関する見解に注目です(後述)。
15日に、豪州の6月雇用統計が発表されます。RBA(豪中銀)は6日の政策会合で、QEの規模を9月から縮小することを決定(豪国債の買い入れ額を週50億豪ドルから40億豪ドルへと減額)。11月にQEのさらなる見直しを行うと表明しました。雇用統計が強い結果になれば、市場ではRBAは11月にQE規模をさらに縮小するとの観測が浮上する可能性があります。その場合、豪ドル高材料になりそうです。
今週の注目通貨ペア①:<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.06000NZドル~1.08000NZドル>
14日のRBNZ(NZ中銀)の政策会合では、政策金利は現行の0.25%に据え置かれるとみられます。一方で、NZの4-6月期NZIER(NZ経済研究所)企業信頼感指数の強い結果を受け、市場ではRBNZは早ければ今年11月にも利上げを行うとの観測が浮上。また、QE(量的緩和)を9月に終了するとの観測も市場にはあります。
利上げやQE終了への期待が高まっている分、RBNZの声明で早期の利上げやQE終了が示唆されなければ、失望感が市場に広がりそうです。その場合、NZドルが売られて豪ドル/NZドルは堅調に推移する可能性があります。
豪ドル/NZドルは引き続き、1.05997NZドル(5/27安値)が下値メド、1.08000NZドル(4月下旬以降、何度も反落した水準)が上値メドです。
今週の注目通貨ペア➁:<カナダドル/円 予想レンジ:85.000円~91.000円>
BOC(カナダ中銀)は14日、政策会合を開きます。会合では、政策金利は現行の0.25%に据え置く一方、QE(量的緩和)の規模を一段と縮小しそうです。QEの規模が縮小されれば、カナダドル/円の支援材料になるとみられます。
BOCの利上げ時期の見通しやインフレに関する見解にも注目。利上げ時期については、BOCはこれまで、「経済のスラックの吸収は、22年下半期になる見通しだ」とし、22年下半期の利上げを示唆。インフレについては、「総合CPI(消費者物価指数)上昇率は、夏にかけて3%近くにとどまり、その後年内に鈍化する」と予想しています。BOCが利上げ時期の見通しを前倒しする、あるいはインフレを警戒する姿勢を示せば、早期の利上げ観測が市場で高まってカナダドル/円は上値を試す展開になりそうです。
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