今週の新興市場では、期待どおりマザーズ指数が6月半ばの戻り高値(1205.83pt、取引時間中)を上回る場面もあったが、その後1200pt近辺でもみ合う展開となった。IPOラッシュを通過した後も物色の中心は6月上場銘柄となり、マザーズ指数組み入れ前とあって押し上げに寄与しなかった。主力株ではメルカリ<4385>の強い値動きが続いたものの、その他は高安まちまちだった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-1.0%であったのに対して、マザーズ指数は+0.3%、日経ジャスダック平均は+0.4%だった。マザーズ指数の日足チャートは6月上旬と同様、200日移動平均線水準でいったん上昇一服といった格好になっている。
個別では、前述のメルカリが週間で4.0%高。転換社債型新株予約権付社債の発行を発表したが、株価への影響は限られた。マザーズ時価総額上位ではJMDC<4483>も同10.9%高と堅調だった。一部証券会社の投資判断付与が観測された。また、前の週に上場した日本電解<5759>が週間の売買代金、上昇率でマザーズトップ。ステムセル研究所<7096>やアイドマ・HD<7373>といった直近IPO銘柄も大幅高となった。一方、フリー<4478>が同3.9%安、BASE<4477>が同2.3%安と軟調で、オンコリスバイオファーマ<4588>などのバイオ株が下落率上位に多く顔を出した。ジャスダック主力では、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同7.3%高、東映アニメーション<4816>が同7.8%高と堅調。スリー・ディー・マトリックス<7777>は止血剤の米承認取得で賑わい、アイビー化粧品<4918>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、6月既存店売上が減収だったワークマン<7564>は同6.1%安となり、積極投資で赤字拡大の出前館<2484>は大きく下落した。IPOでは5社が新規上場し、いずれも公開価格を上回る初値を付けた。ただ、やはりIPOラッシュ前と比べると伸び悩んだ印象も強かった。
来週の新興市場では、引き続き株式相場全体に上値の重いなか、値動きの大きさから直近IPO銘柄に物色が向かいやすいと考えられる。マザーズ指数へのプラス影響は限られるかもしれない。しかし、そうは言っても相対的に見ればマザーズ指数の動きはしっかりという印象。米ハイテク株高などを背景に、IT関連を中心とした中小型グロース(成長)株の優位が期待できると従前に予想したが、こうした見方に変わりはない。
前回取り上げた日本電解など直近IPO銘柄の賑わいは相当なものだが、一部で過熱感も漂ってきた。ただ、決算期末前後に上場した高成長銘柄は、来期(あるいは既に始まった今期)の業績の伸びを織り込み切っていない感がある。アイドマ・HDやEnjin<7370>、ベイシス<4068>といったところで、市場予想を見ても成長期待が持てる。なお、来週は7月7日にフロイント産業<6312>、9日にブロッコリー<2706>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、7月6日にBCC<7376>が、8日にコラントッテ<7792>がマザーズへ新規上場する。大手IT企業への営業支援サービスやヘルスケアビジネスを手掛けるBCCは、公開規模が非常に小さいこともあって初値を飛ばしてきそうだ。一方、コラントッテはやや軽量感に乏しいものの、家庭用磁気治療器で知名度が高い。直近IPO銘柄の賑わいも追い風となる可能性がある。
<FA>
個別では、前述のメルカリが週間で4.0%高。転換社債型新株予約権付社債の発行を発表したが、株価への影響は限られた。マザーズ時価総額上位ではJMDC<4483>も同10.9%高と堅調だった。一部証券会社の投資判断付与が観測された。また、前の週に上場した日本電解<5759>が週間の売買代金、上昇率でマザーズトップ。ステムセル研究所<7096>やアイドマ・HD<7373>といった直近IPO銘柄も大幅高となった。一方、フリー<4478>が同3.9%安、BASE<4477>が同2.3%安と軟調で、オンコリスバイオファーマ<4588>などのバイオ株が下落率上位に多く顔を出した。ジャスダック主力では、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同7.3%高、東映アニメーション<4816>が同7.8%高と堅調。スリー・ディー・マトリックス<7777>は止血剤の米承認取得で賑わい、アイビー化粧品<4918>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、6月既存店売上が減収だったワークマン<7564>は同6.1%安となり、積極投資で赤字拡大の出前館<2484>は大きく下落した。IPOでは5社が新規上場し、いずれも公開価格を上回る初値を付けた。ただ、やはりIPOラッシュ前と比べると伸び悩んだ印象も強かった。
来週の新興市場では、引き続き株式相場全体に上値の重いなか、値動きの大きさから直近IPO銘柄に物色が向かいやすいと考えられる。マザーズ指数へのプラス影響は限られるかもしれない。しかし、そうは言っても相対的に見ればマザーズ指数の動きはしっかりという印象。米ハイテク株高などを背景に、IT関連を中心とした中小型グロース(成長)株の優位が期待できると従前に予想したが、こうした見方に変わりはない。
前回取り上げた日本電解など直近IPO銘柄の賑わいは相当なものだが、一部で過熱感も漂ってきた。ただ、決算期末前後に上場した高成長銘柄は、来期(あるいは既に始まった今期)の業績の伸びを織り込み切っていない感がある。アイドマ・HDやEnjin<7370>、ベイシス<4068>といったところで、市場予想を見ても成長期待が持てる。なお、来週は7月7日にフロイント産業<6312>、9日にブロッコリー<2706>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、7月6日にBCC<7376>が、8日にコラントッテ<7792>がマザーズへ新規上場する。大手IT企業への営業支援サービスやヘルスケアビジネスを手掛けるBCCは、公開規模が非常に小さいこともあって初値を飛ばしてきそうだ。一方、コラントッテはやや軽量感に乏しいものの、家庭用磁気治療器で知名度が高い。直近IPO銘柄の賑わいも追い風となる可能性がある。
<FA>
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2484
|
254.0
(15:24)
|
0.0
(---)
|
2706
|
1,495.0
(09/25)
|
-1.0
(-0.06%)
|
4068
|
1,165.0
(15:18)
|
-32.0
(-2.67%)
|
4385
|
1,950.0
(15:24)
|
-8.0
(-0.40%)
|
4477
|
342.0
(15:24)
|
+4.0
(+1.18%)
|
4478
|
3,095.0
(15:24)
|
+45.0
(+1.47%)
|
4483
|
4,036.0
(15:24)
|
-39.0
(-0.95%)
|
4588
|
635.0
(15:24)
|
-30.0
(-4.51%)
|
4816
|
3,610.0
(15:24)
|
-20.0
(-0.55%)
|
4918
|
239.0
(15:11)
|
-1.0
(-0.41%)
|
5759
|
49.0
(15:24)
|
-1.0
(-2.00%)
|
6312
|
709.0
(15:21)
|
-3.0
(-0.42%)
|
6324
|
2,099.0
(15:24)
|
+108.0
(+5.42%)
|
7096
|
1,425.0
(15:24)
|
-9.0
(-0.62%)
|
7370
|
711.0
(15:24)
|
-7.0
(-0.97%)
|
7373
|
1,854.0
(15:24)
|
-30.0
(-1.59%)
|
7376
|
1,640.0
(12:38)
|
-5.0
(-0.30%)
|
7564
|
4,145.0
(15:24)
|
+70.0
(+1.71%)
|
7777
|
106.0
(15:24)
|
-1.0
(-0.93%)
|
7792
|
995.0
(15:14)
|
-11.0
(-1.09%)
|
関連銘柄の最新ニュース
-
<最も25日平均線との乖離幅が拡大している銘柄> 12月03日 今日 07:30
-
<12月03日の十字足示現銘柄(買いシグナル)> 今日 07:30
-
出前館(2484) コーポレート・ガバナンスに関する報告書 202... 12/03 12:08
-
<最も25日平均線との乖離幅が拡大している銘柄> 12月02日 12/03 07:30
-
[PTS]ナイトタイムセッション17時30分時点 上昇75銘柄・下... 12/02 17:33
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 15:48
-
今日 15:48
-
-
今日 15:48