午後:債券サマリー 先物は反発、米金利低下が買い手掛かり
21日の債券市場で、先物中心限月6月限は反発。米長期金利が1.6%台後半から1.6%台前半に低下したことを手掛かりに買いが優勢だった。
19日に公表された4月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をきっかけに一時は量的緩和の縮小観測が強まったが、20日の米市場ではこうした見方が後退。同日に米フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した5月の製造業景気指数が市場予想を下回ったことを受け、米長期金利が低下した流れが東京市場に波及した。また、一部で「政府・与党は今国会に21年度補正予算案を提出しない方針」と報じられ、国債増発懸念が遠のいたことも債券相場を押し上げた。この日に実施された20年債入札の結果で一定の需要が確認されると、債券先物は午後に一時151円45銭まで上昇。ただ、今晩は欧米で5月の購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表されることから積極的には動きにくい面があり、引けにかけては上値が重くなった。なお、入札結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が10銭と前回(4月20日)の2銭から拡大し、応札倍率は3.48倍と前回の3.34倍を上回った。
先物6月限の終値は前日比4銭高の151円41銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.075%だった。
出所:MINKABU PRESS
19日に公表された4月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をきっかけに一時は量的緩和の縮小観測が強まったが、20日の米市場ではこうした見方が後退。同日に米フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した5月の製造業景気指数が市場予想を下回ったことを受け、米長期金利が低下した流れが東京市場に波及した。また、一部で「政府・与党は今国会に21年度補正予算案を提出しない方針」と報じられ、国債増発懸念が遠のいたことも債券相場を押し上げた。この日に実施された20年債入札の結果で一定の需要が確認されると、債券先物は午後に一時151円45銭まで上昇。ただ、今晩は欧米で5月の購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表されることから積極的には動きにくい面があり、引けにかけては上値が重くなった。なお、入札結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が10銭と前回(4月20日)の2銭から拡大し、応札倍率は3.48倍と前回の3.34倍を上回った。
先物6月限の終値は前日比4銭高の151円41銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.075%だった。
出所:MINKABU PRESS
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