チャートは弱気形状に変化なし 軟調推移が続く

昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 267.13 ドル安の 34060.66、ナスダック総合指数は 75.41 ポイント安の 13303.64 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28060 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は買い先行のあと大幅高となった。リバウンド歩調が強まる形となったものの、チャートの「弱気形状」に変化はない。「アヤ戻し」の域を出ておらず、下値不安は残る格好。基本的には「下方の窓」を目指す流れであり、しばらく軟調推移を強いられそうだ。
米国株が下落したのは、住宅指標が悪化したから、と言われている。ただ、経済指標はあくまでも「過去の産物」であり、マーケットがそれを単に理由にした面が大きいだろう。むしろイエレン財務長官が法人税引き上げに改めて言及しており、これを嫌気した可能性が高い。米国株が下落したことで、日本株にも売りが広がることになりそうだ。
日経平均は昨日、上昇基調を強めたものの、窓を空けて上昇するなど、明確な買いサインは出ていない。弱気相場が継続しており、何かと売りが出やすいのが現状だ。米インフレの高まり、それに伴う米長期金利の上昇、日銀は ETF をまったく買わず、あたかも日本株の下落を容認しているかのよう。投資家は下手な期待をせず、相場の流れに従うしかない。「コロナバブル」は崩壊し始めており、それに沿った動きをするしかないだろう。
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