＜注目銘柄＞＝東日システム、Ｖ字回復・好需給・割安と３拍子揃ったＤＸ有望株

　東京日産コンピュータシステム<3316.T>をデジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）関連の有望穴株として狙ってみたい。データ管理やサーバー構築、仮想化など幅広く手掛けるソリューションプロバイダーで日産系のディーラー及びメーカーを主要顧客に幅広く需要を獲得している。過半の株式を保有する筆頭株主の日産東京販売ホールディングス<8291.T>以外では、光通信<9435.T>が上位株主に入っている点も注目される。

　２２年３月期業績は営業利益段階で前期比６０％増の６億円とＶ字回復を見込んでおり、ＰＥＲはわずか９倍前後に過ぎない。年間配当も前期は減配を余儀なくされたものの、今期は前期実績に７円上乗せとなる２０円を計画し、配当利回りの高さも際立つ。更にポイントとなるのが株式需給関係の良さで、信用買い残は枯れ切った状態にあり上値が軽い。

　株価はここにきて動兆著しく前日は５９５円まで上値を伸ばし年初来高値を更新したが、昨年６月には上ヒゲながら７１１円の高値を形成、瞬発力の強さをみせつけた。２０１８年３月には１３７６円の高値まで短期間で駆け上がった実績もあるなど、物色人気化した際の天井の高さは魅力となる。（銀）

出所：MINKABU PRESS