NY株式市場(7日)雇用統計を受けて長期金利が急低下−グロース株に買い戻し機運が高まる
7日のニューヨーク株式市場でダウ平均は上昇一服となりそうだ。
取引開始前に発表された4月の雇用統計で非農業部門雇用者数は、26.6万人となった。市場予想(100万人増)を大きく下回ったほか、失業率も6.1%と市場予想(5.8%)を上回ったことからアメリカの景気回復期待が一旦後退しよう。
ダウ平均は、雇用統計が市場予想に届かなかった上、連日で過去最高値を更新した反動から利益確定売りが優勢となりそう。寄り付きの下落局面では、景気敏感株中心に値下がりする銘柄が増え、節目の3万4500ドル割れとなる場面が見られよう。
一方で雇用統計のネガティブサプライズを受けて米国10年債利回りが一時1.5%を割り込む水準まで急低下したことから、直近で物色の圏外に置かれていた主力ハイテク株には、買い戻しの機運が高まりそうだ。
ニューヨーク株式市場では、注目の雇用統計の結果判明を受けて物色の中心が直近で相場上昇を牽引していた景気敏感株を中心としたバリュー株から、やや物色の圏外に置かれていたグロース株に回帰する動きが鮮明となりそうな一日となる。
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