NYコラム（29日）ダウ平均は反発スタートへ−米1-3月期GDP速報値は前期比6.4%増

NY株式市場（29日）新規失業保険申請件数は市場予想を上回る−取引終了後のアマゾン決算に注目

29日のニューヨーク株式市場でダウ平均は反発して取引が始まりそうだ。

取引開始前に発表された米1-3月期GDP速報値は、前期比年率換算で6.4%増となった。ほぼ市場予想と一致したほか、ワクチン接種の進展や過去最大規模の経済対策を背景に個人消費が大きく伸びたことから3四半期連続で改善し、GDP規模がほぼコロナ前の水準まで回復したことは、素直に好感されよう。

主力企業の決算発表では、前日の夕方に1-3月期決算を発表したアップルとフェイスブックが共に好決算を発表したことから、時間外取引で堅調に推移しているとこも相場の押し上げ要因となりそうだ。

一方で取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は55.3万件と市場予想（53.9万件）を上回った上、GDP発表後に米国10年債利回りが1.67%台まで強含んでいることは相場の重石となろう。取引終了後には、注目されているアマゾンの決算発表を控えていることから、朝方の買い一巡後は、相場の上値が重たくなりそうな一日となる。