蔵王産業、前期経常を32％上方修正、配当も8円増額

　蔵王産業 <9986> が4月27日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→10.2億円(前の期は10.7億円)に32.5％上方修正し、減益率が27.8％減→4.3％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.6億円→6.1億円(前年同期は5.7億円)に68.4％増額し、一転して7.3％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の45円→53円(前の期は61円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の売上高につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大から提案営業を主とする当社も影響を受けざるを得ず、法人向けの清掃、洗浄機器の販売は通期を通して厳しい環境が続きましたが、一方で巣ごもり需要等生活スタイルの変化からコンシューマー向けの高圧洗浄機、家庭用リンサーや家電の販売が順調に推移したこと等から、当初予想を上回る見込みとなりました。　利益面につきましては、上記のとおり売上高が順調に推移したことから営業利益、経常利益ともに当初予想を上回る見込みとなりました。　また、2021年３月８日に発表しました固定資産の譲渡を実施したことで特別利益及び特別損失が発生しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても当初予想を上回る見込みとなりました。

　　当社は、株主への利益配分と会社の体質強化のための内部留保との調和を図りながら、配当につきましては配当性向を重視しております。今回の業績予想の修正及び今後の経営環境等を総合的に勘案し、2021年３月期の期末配当予想につきましては、当初予想から１株あたり8.00円増配の31.00円といたします。なお、本件については2021年６月25日開催予定の第65回定時株主総会にて付議する予定であります。　上記に記載した予想数値及び配当数値は、現時点で入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。