売り推奨は何故必要か?

著者:藤村哲也
投稿:2021/04/25 15:19

売り推奨は何故必要か?

株で財産を形成する時に、大事なことは何でしょう?

列挙しますと、次のようなことが挙げられましょう。 

・銘柄を買う(銘柄選択)

・良いタイミングで買う(買いタイミング)

・時流に合った銘柄を買う(危険度の高い時はディフェンシブ(守りの)銘柄を買うなど)

・買った銘柄を良いタイミングで売る(売りタイミング)

・暴落時の対応を行う 

・投資金額に見合ったウェイトで買う

・適切なタイミングで適切な銘柄に入れ替えを行う

などとなりましょう。
 
株には、多岐にわたる情報が必要であり、その都度その都度、重要なことは変わっていきます。

どうしても、「銘柄を買う」ということばかりに目が行きがちですが、株に必要な情報はそれだけはなく、それ以外の情報もとても重要となります。

もし、「銘柄を買う」という情報だけを使って、株をやったらどうなるでしょう?

目に見えているのは、塩づけ株がどんどん積みあがっていくことです。 

含み損を抱えてしまった不良な資産が家計の中に、出来ていくことを意味します。 

これでは、何のために株をやっているのか分からなくなってしまいます。 

含み損は一回抱えると、損失は拡大していく可能性が高く、長い間の悩みの種になりかねません。 

放置できる性質のものではありません。忘れればなんとかなるというよりも、放置したら更に悪化していく性質のものです。 
「がん」のようなものです。 

売るということは、長い間、苦しまなければいけない悩みの種を、さっさと摘むことを意味します。 

その時は苦しいかもしれませんが、後はとても楽になり、前向きになるのが常です。
 
例えば、売ってから3%でも下がれば、もう一回買ったとしても、3%分は安く買えるから有利な買いものになるのです。
 
本当に良いと思っている銘柄であれば、そうすれば良いのです。 

売って買い直すことがいつでも出来るのが株です。
 
買いだけを薦めていくと、必ず、塩づけ株がどんどん作られていきます。
 
だからこそ、買い推奨は厳選することが重要で、厳選されていない情報で購入を続けていくと、売却が大変です。

 売却して現金化すれば、何度も挑戦を繰り返すことが出来、様々な相場に対応が可能になるのです。
 
売却は、とても勇気がいりますし、思い切りが必要です。 

しかし、「先述した3%でも下がれば有利」ということを肝に銘じれば、もっと楽に売れるようになり、再スタートを切れ、状況が大きく変わっていく契機となりましょう。


 

藤村哲也
ライジングブル投資顧問代表
配信元: 達人の予想